スティーブ・ジョブズ驚異のプレゼン−人々を惹きつける18の法則−
- 作者: カーマイン・ガロ,外村仁解説,井口耕二
- 出版社/メーカー: 日経BP社
- 発売日: 2010/07/15
- メディア: 単行本(ソフトカバー)
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「ぐっすり眠っている状態を1、すごく元気なスピーカーを10とした10段階で考えたとき、自分はどのくらいに位置すると思いますか」
普通の答えは、「3くらいでしょう」だ。
「じゃあ、7とか8とか9とかにしたらどんな感じになるでしょうか。さっそくやってみましょう」
大げさにやる。声を大きくする。しぐさを大きくする。思いっきりにっこりする。ここまでやったらさすがにみっともないと思うところまでやってみるのだ。そして、この録画を確認してみる。おそらく、ちょうどいいエネルギーレベルになっているはずだ。普通はみな、意外なほど生気のないプレゼンをしている。快適な範囲から飛びだし、「やりすぎ」のレベルまでやってちょうどなのだ。
自分のプレゼンを録画する。最初の5分間だけで必要な情報は得られる。録画を確認し、聞き手の注意をそらせるボディーランゲージや口癖、つなぎの言葉がないか探す。できれば、他の人にも見てもらったほうがよい。
感想
プレゼンを成功させるための方法を、スティーブ・ジョブズの例を引き合いに出しながら解説していく。別に特別な方法があるわけでもなく、紹介されるのはどれも真っ当な内容。成功に近道はないってことだな。それにしても、あれだけ人を惹きつけるジョブズが何時間もの練習を何日もしているんだから。一般人がどれだけ練習すべきかは、推して知るべしってことだよな。
スライドについて。1枚にごちゃごちゃと詰め込むな、と言う。ジョブズのスライドは本当に単純明快。前に読んだ、高橋メソッドみたいな感じ。確かに聞き手には分かりやすくなるだろうけど、会社の文化ってのがあるからなあ。絶対に受け入れられなさそう。そういうのに縛られてちゃいけないんだろうけどさ。
色々と実践していきたい項目はあったが、特に取り入れたいと思ったのは、「自分のプレゼンを録画して確認する」と、「エネルギーレベルを上げる」の2つ。これをやれば確実にプレゼンは変わるだろうなあ。是非試してみたい。
と言っても、プレゼンの機会なんてほとんど無いんだけど。試すのはいつになることやら。