微差力

微差力

倍儲かる仕事が倍たいへんなのだとしたら、10倍儲けている人は10倍たいへんなんですか？100倍儲けている人は100倍たいへんなんですか？100倍儲けている人は、100倍がんばっているのではないのです。微差です。微差で大差なのです。
微差で倍ぐらい行くのです。微差を一つ、二つ、三つ・・・と積み重ねていくたび、グンと上、グンと上、だから、微差がスゴイんです。微差で大差がつくのです。そして、微差だから、やったほうが得なんですよ。わかりますか？

いいですか、人間はしあわせになるために生まれてきたのです。それは、義務です。人間は、不幸になってはいけないのです。だから、与えられた環境でしあわせになる。これができたら、商売もうまく行くのです。なぜかと言うと、商売も、与えられた環境で繁盛させなきゃならない。そのためには、どうしよう、って。
だから、この、思いどおりにならない世の中を、どうやっておもしろく生きられますか、というのと、この儲からない商売をどうやったら儲けられますか、というのは同じなのです。

自分より大切なもの、というのは、ないと、私は思うのです。言葉としてはきれいだけど、この世の中、やっぱり、生きるということは自分があってのことですからね。人生は、自分の大切なものを見つける旅。私はそう思っています。

感想
Amazonのランキングに載っていたので図書館で予約していたのがようやく届いたので読んだ。本屋でこの人の本はよく目にしていたんだけど、実際に読んだのはこれが初めて。高額納税者番付が発表されていた2004年まで12年連続でトップ10入りしたという、凄い人だったんだな。
微差を積み重ねることで大差になる。これは分かるなあ。本当にちょっとの差に見えるのに、印象は全然異なることってあるもんな。この人が言うように、それが真実なんだろう。でも、それが出来るのは本当に少数の人だけ。
微差とはいえ、変化するのには大きな力が必要だからな。人は現状維持が一番楽だから、強く決意しないとその気持ちが起きない。また、一度だけの変化ならまだしも、それを習慣にするのはさらに難しいことだ。加えて、微差は微差ゆえに、一つだけでは大差にならない。微差を積み重ね続けなければいけない。どんな微差があるのかを探し続け、実践し続けていく。そのモチベーションを保ち続けていくのも、やっぱり難しいよな。こう考えていくと、誰にでも出来ることじゃないんだよなあ。
でも、一度、微差が大差を生むことを実感できたなら、その効果の高さに病みつきになるんだろうな。そして時経つうちに、さらなる大差となって現れる。そういうきっかけを掴むことが出来た時、人生が大きく飛躍していくんだろう。そして、きっかけなんてそこらに幾らでも転がっている。この本を読んだことだってきっかけになり得るし、そうしなければいけないんだよな。ということで、これをきっかけにしよう。