40歳アリリタ(早期退職)達成者のブログ

メインは書評(自分語り)。色々と経験する中で自分の生き方が固まり、2014/11/02の記事を集大成に方針確定。2020年3月末、40歳にてアリリタ達成!

君がオヤジになる前に

君がオヤジになる前に

君がオヤジになる前に

感想
既に一度、立ち読みで読みきっており、感想もブログに載せてるんだけど。気になる部分が多く、もっとじっくりと読みたいと思ってたんだよね。このたびようやく図書館で借り、読むことができた。二度目でも、やっぱり面白いな。全体的な感想は前の通りなんで、今度は部分部分に突っ込んでいこうと思う。


思考停止とは安定を求め、自分の皮膚感覚や感情、生き方そのものに、こだわりを捨てるところから始まる。安定を求めようとする努力のプロセスの中で、人は不安定になっていく。むしろ不安定であるという真理を悟った上で、その不安定さの中でうまく生きていくスタイルを取るべきなのだ。だからこそ、思考停止に陥ってはならない。
思考停止したくないってのは、この本の中で何度も出てきた。これは僕も分かるなあ。停滞したくはない。堀江さんの渇望には及ばないけど、僕なりに情報を取り入れ、成長することを目指していきたい。


僕は、何を食べたい?と訊かれて「何でもいい」と答える人が大嫌いだ。ひとり暮らしだからといって、毎晩、同じメニューとか同じ弁当で満足している人も理解しがたい。食生活の均質化は、思考を停止させる可能性をはらんでいる。パターン化した流れに安心感を覚え、決めつけるのは、ダメなことの規範を自ら狭めているだけ。こんなにも豊かな選択肢に囲まれた生活を、わざわざ窮屈にするだけだ。
これはちょっと耳に痛いな。僕は大体家でご飯を食べるんだけど、メニューは全て定番化してるからな。ちょっと言い訳させてもらえば、人間、全ての部分にこだわるなんて出来ないわけで、集中すべきところに集中するためにも、捨てる部分がなくてはいけない。外で食べる時は、今まで食べたことのないものを食べたいと思ってるけどさ。


僕は小説を読むメリットは、あまりない気がする。思考をただ埋めるには、役立つかもしれないが・・・あれは長すぎる。行間を読んで楽しめるほど、僕は気が長くない。小説を読むなとは言わないし、役立つ部分があるのも認めるけれど。時間対効果が薄すぎはしないだろうか?読書にかける時間と、結果として得られる情報の価値が、僕の実感では釣り合っていないのだ。
これも分かるなあ。僕もまさに同じことを思って、一時期小説を読まなかったから。でも、そうやって切り捨ててきた"感情の機微"とか"情緒"とかの部分が、自分に足りないものなんじゃないかと思い、少しは読むようになった。小説でも何でも、自分の思考を刺激してくれるものはどんどん取り入れていきたい。


何にでも興味を持つのはいいことだ。飽きたらすぐ、別の新しいものを見つけるというのは、僕も同じだ。この国では、やりたいことに軸がないヤツは、ダメだと言われる傾向がある。なぜだろう?その軸が「ただ面白いことをしたい」では、いけないのだろうか?常に新しいジャンルの仕事に触れて、新しい情報にさらされ、思考を続けたいのだ。いろいろなことに興味を持って、触れ続けていれば、知識が増える。そうすると、周りに自然と人も集まってくるだろう。
僕もこの生き方を目指して生きていきたいなあ。新しいことに挑戦するのは本当に面白い。その歩みはすごく遅いんだけどさ。


子どもができてしまった以外の理由で、男が結婚に踏み切る理由が、僕にはよくわからない。出会いは無限にあるのに、子どもがいないのに、どうして婚姻届を出したんだろう?今持っている大事なもの、つまり、婚約者を手放すのは、リスキーな賭けだと思っているのかもしれない。しかし、その発想こそリスキーだ。人生に無限にある快楽と幸福のチャンスを、自ら失っている。
この発想も分からなくはないけど。女性関係においては、その考え方を適用したくはないな。新しいものと出会う喜びもあるけれど、一つのものと長く付き合って積み重ねる喜びもあると思うし。堀江さんは本当、一つの道に突き抜けた人だなあ。


どうも女性というのは、結婚した瞬間から、夫の人生を管理することが職務となり、それを成すことが喜びに変わるらしい。妻に管理される人生なんて、思考停止の最たるものだと思うけれど、そこに幸せはあるのだろうか?妻の言いなりになっている夫は、ほぼ間違いなくオヤジ化が進行する。
僕も、将来結婚するとしてもお金の管理は自分でするつもり。相手が、僕以上にしっかり管理できるとも思えないし。でも他のほとんどの部分は言いなりになっちゃうかもなあ。僕のこだわりポイントはそうそう多くないんで。まあ、どんなこともちゃんと話し合い、納得して決めたいとは思うけど。


福本「何というか、俺の実感としてあるんですよ。どんなに目の覚めるような一発逆転を打っても、人間って本質的にはそう簡単に突き抜けられないよなぁと。体験することで人生観は増えるかもしれないけれど、人間そのものは簡単には変わらないんだよ。」
これはちょっとずつ実感してるかな。新しい体験や情報が好きで、それを色々求めるようにしているけれど、僕という人間がそれほど変わったとは思わない。結局、生き方や考え方を変えるほどの劇的な体験って、そうそう訪れないんだよな。だとしても、その可能性は追求していきたいし、それを受け入れる備えは常にしていきたい。


堀江さんは僕にとっていい刺激になるな。そういう存在をどんどん増やしていきたい。収監されてしまったのが残念だ。まあ、その中からでも情報発信は続けていくらしいけど。