40歳アリリタ(早期退職)達成者のブログ

メインは書評(自分語り)。色々と経験する中で自分の生き方が固まり、2014/11/02の記事を集大成に方針確定。2020年3月末、40歳にてアリリタ達成!

モチベーション3.0

モチベーション3.0 持続する「やる気!」をいかに引き出すか

モチベーション3.0 持続する「やる気!」をいかに引き出すか

交換条件つき報酬(アメとムチ)の致命的な7つの欠陥
①内発的動機づけを失わせる、②かえって成果が上がらなくなる、③創造性を蝕む、④好ましい言動への意欲を失わせる、⑤ごまかしや近道、倫理に反する行為を助長する、⑥依存性がある、⑦短絡的思考を助長する


高い成果を上げる秘訣は、人の生理的欲求や、信賞必罰による動機づけではなくて、第三の動機づけ−自らの人生を管理したい、自分の能力を広げて伸ばしたい、目的を持って人生を送りたい、という人間に深く根ざした欲求−にあると、科学で証明されている。
人生でもっとも豊かな体験は、他人からの承認を声高に求めているときではない。自分の内なる声に耳を傾けて、意義あることに取り組んでいるとき、それに没頭しているとき、大きな目的のためその活動に従事しているときだ、とわたしたちは知っている。


自分の目的について考えるときには、まず大きな質問から始めよう。自分を一言で表す文章は?と。大きな問題も必要だが、それだけでは十分ではない。そこで、小さな質問の登場となる。昨日よりも、今日は、進歩しただろうか?と。


感想
これは「クーリエ・ジャポン」で紹介されていた本。かなり面白かった。
「交換条件つきの報酬は、自律性を失わせる」ってのには深く頷かされた。というのは、子どもの頃の実体験があるんだよな。僕には弟がいるんだけど、習い事に行くのを嫌がる弟に対して母が、「お小遣いをあげるから」って宥めすかしていた。母も切羽詰ってたんだろうけど。「そんなことをしたら、それが癖になっちゃうぞ」と僕が内心思っていたところ、案の定、弟は毎回お小遣いを希望するようになり、結局行かないようになってしまった。喜びを、「習い事に行くこと」自体に見いださせないといけないんだよな。親の失敗例を見て深く学習した一幕だった。
もし子どもができたら、同じ間違いは繰り返さないようにしようと決意していたが、同じことは大人にも、仕事にも当てはまるよな。今はまだ部下はいないし、「交換条件つき報酬」を提示するような場面はないんだけど、相手のモチベーションを奪うような行為には気をつけていきたい。同僚や友だちにお願いするときにも使えるかも。
「21世紀は、優れたマネジメントなど求めていない」ってのは、本当にその通りかもなあ。管理されていると思わせず、のびのびと、本人の強みを発揮できる環境を整える。あからさまじゃない、陰からのサポート。そのほうが絶対に成果が上がると思う。そういう環境を作るのは難しいのかもしれないけど、是非目指していきたい。
色々と関連本が紹介されていたので、それも読んでいきたい。そして、子どもができたときにはこれを参考にしたい。まあ、子どもが欲しいんだか欲しくないんだか自分でもよく分かってないんだけど。