40歳アリリタ(早期退職)達成者のブログ

メインは書評(自分語り)。色々と経験する中で自分の生き方が固まり、2014/11/02の記事を集大成に方針確定。2020年3月末、40歳にてアリリタ達成!

ホルモー六景

ホルモー六景

ホルモー六景

感想
鴨川ホルモー」の続編だと思っていたけど、そういうわけでもなかった。6つの話が載せられている。前作主人公の視点を離れ、ホルモーに関わる周りの人間の視線から、物語世界を膨らませる。時間軸も色々とバラバラ。その後が分かってちょっと嬉しかったり、由来が分かって嬉しかったり。それぞれの物語や前作の物語が色々とリンクしていて面白い。
どの話も、「その続きが知りたい!」と思わされた。もの足りないくらいで終わらすのもテクニックの一つだろうけど、見事に嵌っちゃったな、という感じ。言葉に出来ない余韻が残るというか。こういうのも悪くないね。


それと、「鴨川ホルモー」のDVDを観たのでついでにその感想も。
ネットでの評価は結構高いんだけど、僕としては、ちょーっと微妙だったかなあ、と。原作を読まずにDVDだけ観ればもっと楽しめたのかもしれない。原作を読んで頭の中でイメージを広げすぎたため、そのギャップに肩透かしを食らったのかも。
まず、「ホルモーー!!!!」の叫びはもっとインパクトのあるものにしてほしかった。DVDでも叫ぶ前の表現は結構頑張っていたけど、もっともっとど派手にしてほしかった。あと、戦闘シーンが間延びしすぎ。使役者はもっと状況に合わせテンポ良く鬼達に指示を出してくれよな。鬼語ってあんなアバウトな指示しか出せないのか?あんなんじゃ作戦もクソもない。心湧き踊る、爽快感のあるシーンにしてほしかった。ホルモーにそんなの求めちゃいけないのかもしれないけどさ。原作をだいぶ端折ってたのも気になった。2時間じゃ全部を納めきれないのは分かるけど。
まあでも、鬼達が実際に動いているのを観れたのは良かったし、鬼語とその仕草も面白かったけどね。京都の町並みも楽しめたし。あと、楠木ふみ役の栗山千明さんの、初登場時とエンド時の変わり様は劇的で良かった。