もっと言ってはいけない
①日本人のおよそ3分の1は日本語が読めない。
②日本人の3分の1以上が小学校3~4年生の数的思考力しかない。
③パソコンを使った基本的な仕事ができる日本人は1割以下しかいない。
④65歳以下の日本の労働力人口のうち、3人に1人がそもそもパソコンを使えない。
驚きはこれにとどまらない。こんな悲惨な成績なのに、日本はOECDに加盟する先進諸国のなかで、ほぼすべての分野で1位なのだ。
言語的知能が低いと(いわゆる口べただと)、世界を脅威として感じるようになる。なんらかのトラブルに巻き込まれたときに、自分の行動を相手にうまく説明できないからだ。口下手な子どもは親族や友人の狭い交友関係から出ようとしなくなるだろう。これが「リベラル」と「保守」の生得的基盤だとされている。
世界を恐れない(言語的知能の高い)子どもは、異人種の友達や外国人との恋愛、留学、一人旅まで「新奇な体験」全般に興味を抱くようになるはずだ。高度化した知識社会ではリベラルの方が社会的・経済的に成功しやすく、保守はうまく適応できない。
感想
橘玲さんの本。この本の前作「言ってはいけない」は読んでいないんだけど、まあいいだろう。
先進諸国の人間の能力調査の結果は衝撃的だね。こんな状態ならば、直接国民選挙なんて絶対に実現させてはいけないよ。衆愚政治に陥るのが目に見えている。今でもポピュリズムが蔓延っているのに。何とかならないものか。まあ、なんともならないだろうから、自分に出来る範囲で自衛するしかないね。さっさと退職して税徴収を減らすのもその一つ。
口下手な人間は内に籠り、外に出ない。それは確かだろう。僕もそんな人間だけど、にも関わらず世界一周なんかに出ようとしている。これは、それなりの成功体験を積んでこれたおかげかな。本当、親には感謝。遺伝子的にも環境的にも。ただでさえ氷河期世代なんで、一歩間違えばどうなっていたことか。
まあ、暗いifを想像しても仕方ないし、今の自分が全て。自分に出来る限りの自己実現を図り、幸福を追求していきたいね。