40歳アリリタ(早期退職)達成者のブログ

メインは書評(自分語り)。色々と経験する中で自分の生き方が固まり、2014/11/02の記事を集大成に方針確定。2020年3月末、40歳にてアリリタ達成!

フォーリン・アフェアーズ・リポート 2013 No.2

フォーリン・アフェアーズ・リポート2013年2月10日発売号

フォーリン・アフェアーズ・リポート2013年2月10日発売号

「先進民主国家体制の危機」
リベラルで民主的な資本主義体制が、近代世界を堪え忍ぶことのできる柔軟性と正当性をもつ唯一のシステムであるのは明らかだ。今後、崩壊するシステムがあるとすれば、(その可能性は低いとはいえ)中国のような統制型システムのほうだろう。
欧米民主諸国の危険は、それが死滅することではなく、硬直化していくことだ。予算圧力、政治的膠着、そして人口動態が作り出す圧力という、気の萎えるほどに大きな課題が指し示す未来は、崩壊ではなく、むしろ低成長と停滞が続くことだ。


「5年後、アメリカはサウジを抜いて、世界最大の産油国になる」
アメリカにはシェールオイル資源が存在する。その規模は1兆バレルから1.5兆バレルとも言われる。IEAは350億バレル程度と控えめにみているようだ。だがそれでも、現在からわずか5年後の2017年には、アメリカは、サウジアラビアを抜いて、世界最大の産油国になる。


シェールガス資源が塗り替える世界の地政学地図」
非在来型(シェールガス)資源の発見によって世界のエネルギー供給は大きく拡大し、近い将来に、供給が需要を上回るようになる。どうみても、世界のエネルギー価格は今後低下していく。新しい世界では、石油や天然ガス資源が地政学秩序に与える影響も低下していく。すでにエネルギー供給国・ロシアと消費地域であるヨーロッパの関係は変化しつつあり、ロシアと中国の関係も今後変化していくだろう。この地政学環境の変化によって、資源の富に依存してきた独裁者の命運もいずれ尽きることになるかもしれない。



感想
エネルギー問題には楽観論と悲観論があるけれど、どうやらシェールガスについては、順調に開発が進んでいるようだね。日本近海のメタンハイブレード採掘の話も最近出ていたし。本当、こういうのは話題が尽きないよな。それぞれの立ち位置からの一方的な意見に一喜一憂せず、冷静に見守っていきたい。個人として出来ることなんて、そうそう無いんだし。まあ、常に最悪に備えるのは悪いことではないんだけど。いちいち振り回されるのはバカらしいからね。
ただ、これが世界にどういう変化をもたらすのかを想像するのは面白い。混乱が起これば、少なからぬ影響を被ることになるだろうけど。