フォーリン・アフェアーズ・リポート 2013 No.1
フォーリン・アフェアーズ・リポート2013年1月10日発売号
- 作者: エリック・X・リ,ヤシェン・フアン,ロバート・マッドセン,ロジャー・アルトマン,ジェラルド・L・カーチス,アブドラ・ギュル,ロバート・コヘイン,フォーリン・アフェアーズ・ジャパン,Foreign Affairs Japan
- 出版社/メーカー: フォーリン・アフェアーズ・ジャパン
- 発売日: 2013/01/10
- メディア: 雑誌
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中国共産党は、世界でもっとも能力主義文化を重視する政治組織なのだ。選抜は熾烈を極めるプロセスだ。この昇進プロセスには、通常20-30年を要し、高官まで上り詰める者は、すでにその時点で中国社会のあらゆるセクターでの管理ポストの経験を積んでいる。
実際、胡錦濤体制期の25名の政治局メンバーのうち19名は世界のほとんどの国よりも大きな地域を、通常の国よりも大きな予算をもつ省庁を束ねて運営した経験をもっている。
「日本の回転ドア政治を打開するには」
米英流の小選挙区制を導入することで、日本が事態を悪化させてしまったのは間違いないだろう。日本の社会は、アメリカのように、階級、人種、民族をめぐって大きな亀裂を抱え込んではいない。このため、政党間の違いを区別するのが非常に難しく、政治基盤もはっきりしない。こうして、投票行動の大きな揺り戻しが起きる。
感想
中国の政治体制について。前に、政治家になるための試験を実施すればいいのに、なんて書いたことがあるけれど、中国みたいなシステムだったら有名なだけの奴が出てくるようなことはないんだろうね。まあ、あまりに権力が集中しちゃうのもどうかとは思うけどさ。法や人権が踏みにじられるのは堪らない。どんなシステムにも良し悪しがある。国ごとの相性みたいのもあるだろうし、ある時期は適合しても、環境の変化によって合わなくなってくることもある。完璧なんて無いんだから、柔軟に対応できるようになるといいよな。
あまりに柔軟すぎると、コロコロ変わって不安定になるけどね。回転ドア政治のようなことにもなるし。