40歳アリリタ(早期退職)達成者のブログ

メインは書評(自分語り)。色々と経験する中で自分の生き方が固まり、2014/11/02の記事を集大成に方針確定。2020年3月末、40歳にてアリリタ達成!

フォーリン・アフェアーズ・リポート 2012 No.12

フォーリン・アフェアーズ・リポート2012年12月10日発売号

フォーリン・アフェアーズ・リポート2012年12月10日発売号

BRICsの黄昏−なぜ新興国ブームは終わりつつあるのか」
これまで「途上国経済は先進国の経済レベルに近づきつつある」と考えられてきた。この現象と概念を支える主要なプレイヤーがBRICsとして知られるブラジル、ロシア、インド、中国という新興国の経済的台頭だった。だが、この認識は幻想にすぎなかった。新興国台頭の予測は、90年代半ば以降の新興国の高い成長率をそのまま将来に直線的に当てはめ、これを、アメリカその他の先進国の低成長予測と対比させることで導き出されていた。いまや新興国の経済ブームは終わり、BRICs経済は迷走している。
「その他」は今後も台頭を続けることになるかもしれないが、多くの専門家が予想するよりもゆっくりとした、国毎にばらつきの多い成長になるだろう。先進諸国と同じ所得レベルに達するのは、そのごく一部だけになるはずだ。


「中国の成功は、権威主義的な国家資本主義モデルの優位を物語っている」という考えも廃れていくはずだ。実際、1980年代を通じて5%の成長を維持した新興市場国124ヵ国のなかで、52%は民主国家で48%が権威主義国家だった。短・中期的にみて重要なのは、どのような政治制度をとっているかではなく、成長に必要な改革が何かを理解し、それを実施する意思を持つ指導者がいるかどうかという点にある。



感想
久しぶりのフォーリン・アフェアーズ・リポート。ブログで紹介するのは、実に5ヶ月ぶり。この雑誌は定期購読してるんで、これまでもずっと読んではいたんだけどね。今週は他に紹介できそうな本が無いので、場繋ぎに。と言っても、この雑誌は毎月、とても興味深く読んでいる。定期的に読み続けることで、おぼろげながら世界の経済・政治情勢の全体像や流れが把握できるようになってきたかな。各国地域の行動・主張のベースとなる思想・歴史背景なんかが、分かるようになってきた気がする。
もちろん、全てを解き明かすことなんて出来ないけどさ。各国の駆け引きが複雑に絡み合い派生するし、新しい事態が次から次に起こって処理しきれない。大体、朝鮮半島だけに限ったって情報量が多すぎるのに、それを世界に広げられたらどうしようもない。僕としては、大まかに理解して、それを喜ぶくらいが関の山。


これまで間が開いてしまったのも、それが理由。ベースとなる知識をここで紹介したって仕方ないし、常に移り変わる世界情勢を紹介するのもまた仕方ないし。知ったからといって、具体的な行動を促すような種類の情報じゃないんだよね。あまりに大局すぎて。この大きな流れが、最終的には個々人の生活に影響してくるんだけどさ。
すぐに動けるような情報じゃないとしても、世界を知り、将来に備えるための一情報源として、この雑誌は読み続けていきたい。