フォーリン・アフェアーズ・リポート 2013 No.3
フォーリン・アフェアーズ・リポート2013年3月10日発売号
- 作者: ジェラルド・L・カーチス,マイケル・グリーン,ケビン・ラッド,エド・フサイン,チャールズ・クプチャン,他,フォーリン・アフェアーズ・ジャパン,Foreign Affairs Japan
- 出版社/メーカー: フォーリン・アフェアーズ・ジャパン
- 発売日: 2013/03/10
- メディア: 雑誌
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日本政府は既存の国際秩序から最大限の利益を引き出すために、国内制度と(軍事、経済、文化など)国力を形成する各ファクター間のバランスをうまく調整してきた。
1853年のペリーの黒船来航に始まり、1930−40年代の大東亜共栄圏、そして戦後の日米同盟の時代にいたるまでの歴史を概観したパイルは、いかに日本のエリートたちが国の自主・独立路線、世界での地位と名誉を確保することに気を配ってきたかを強調している。さらに彼は、日本の指導者が国際政治の趨勢を常に細かに見極め、均質的国家である日本にとってもっとも賢明な行動をとってきたことを描き出している。この歴史解釈を読めば、日本が現実主義路線に回帰しつつあるわけではなく、この国が現実主義から離れたことなど一度もないことがわかるだろう。
日本は徹頭徹尾、小さく動いて最大限の効果を上げるような活動効率に配慮してきた。
感想
外から見た日本の外交について。中から見ると悪い点ばかり強調されるけど、客観的に見れば評価できる部分もあるんだろうな。まあ、それが無ければ日本がここまでの地位を築くこともなかっただろうし。
今後もその特性が発揮されるといいんだけど。まあ、過去に上手くいったからって、今後も上手くいく保証なんて無いし、何とも言えないところ。それに、他人任せにしていてもしょうがないしな。