武器になる哲学 人生を生き抜くための哲学・思想のキーコンセプト50
私たちの目的は、「楽しく、自分らしい人生を送って、幸福になること」でしょう。中には「歴史に自分の名前を残したい」という人もいるかもしれませんが、それはその人の幸福の定義が「自分の名前が歴史に残ること」というだけであって、同語反復に過ぎません。
本当に私たちは、組織やコミュニティからの束縛を受けない、より自由な立場になったとして、本当により幸福で豊かな生を送ることができるようになるのか。フロムの分析をもとに考えれば、それは「自我と教養の強度による」ということになる。
ジャン・ボードリヤール「自己実現は『他者との差異』という形で規定される」
「消費者は自分で自由に望みかつ選んだつもりで他人と異なる行動をするが、この行動が差異化の強制やある種のコードへの服従だとは思ってもいない。」
昨今の日本では少子化による人口減少の予測が危機感をもって議論されていますが、他国における過去の少子化による人口減少の予測はこれまでほとんどが外れたということをご存じでしょうか？
・イギリスの20世紀初頭の予測
・アメリカの1920年代～の予測
感想
自由を享受するには「自我と教養の強度」が必要とのこと。自分ではどちらもあるつもりだけど。実際のところはどうなのか、早く試してみたい。
「自己実現」が自分の内の望みというより、他者との関係によって決まるって指摘はなかなかに興味深い。やっぱり人はどこまでいっても社会的な生き物なのかねえ。どちらが正解だったとしても、目的は幸せになること・満足すること。僕には凝り固まったプライドなんて無い。名ではなく実を取っていきたい。
