内向型を強みにする
内向型の人のもっとも顕著な特徴は、そのエネルギー源である。内向型の人は、アイデア、感情、印象といった自身のなかの世界からエネルギーを得ている。外の世界からの刺激に弱く、すぐに「もう手一杯」という気持ちになる。
彼らは自分が消耗しないために、世間とのつきあいを制限しなくてはならない。その一方、外での時間を設けて、ひとりの時間とのバランスをとる必要もある。エネルギー量をバランスよく維持している内向型人間には、忍耐力、自由な発想、深い集中力、創造性がある。
内向型は、自分に栄養とエネルギーを与えてくれる中身の濃い会話を好む。中身の濃い考えを反芻しているとき、わたしたちは満足感や喜びといった快感を味わう。なお省エネルギーは、内向型が他者に大きな関心を持ちながら、ときとして仲間に加わるよりただ見ているほうを好む理由でもある。
静かな活動でも充分ドーパミンが得られるため、人生にさほどのドキドキを求めないのである。ゆったりペースの生活になんの不満もない内省的なタイプが多い。彼らは、スリルを求めたり、リスクを負ったりすることに、楽しさよりむしろ不安を覚える。きちょうめんで慎重なので、安心できる決まった手順やなじみ深いものを好み、それゆえ、あまりリスクは負わない。突進する前に全体像をつかむのが好きで、長期的プロジェクトに集中するのが得意である。また、気分にむらがなく、よい聞き手であり、信頼が置ける。
感想
内向型人間を解説する本。僕もばっちり内向型人間だからな。こういう性格解説本はこれまでも何冊も読んだことがあるけど、本書も自分を言い当てられる喜びを味わうことが出来た。
僕にとっての旅行は、ひとりの時間とのバランスをとるための行動なんだろうな。
リタイア後の旅行時は、あちこち飛び回るよりも、1つ拠点を定めたら1週間くらいは滞在してじっくりと吸収し、次のポイントへ大きく移動する、って方式を取ったほうがいいかも。内向型は、そこまで多くの刺激を求めてはいないんだから。
旅行の仕方もそうだけど、自分にとって最適な活動方法、生き方を今後とも模索し実行していきたい。