フロー体験入門
- 作者: M.チクセントミハイ,大森弘
- 出版社/メーカー: 世界思想社
- 発売日: 2010/05/10
- メディア: 単行本(ソフトカバー)
- 購入: 2人 クリック: 18回
- この商品を含むブログ (12件) を見る
日記をつけたり、夜、過ぎた一日に思いをめぐらせたりするのは、自分の気分に対するさまざまな影響を系統立ててじっくり検討する方法である。一日の中で、どの活動が高得点を生み出したかがはっきりしたら、ポジティブな活動の頻度を増やし、ほかの活動の頻度を減らして、実験を始めることができる。
ゲームとスポーツ、趣味、社交は、より孤独で体系のない活動、音楽鑑賞、考えごと、テレビ鑑賞よりも、多くのフロー体験を与えていることがわかる。
人生の質を改善するための最初のステップは、する必要のあることはなんであれ、だらだらとするのではなく、注意の集中とスキルをもって行う習慣をつけることである。
次のステップは、日々の心理的エネルギーを、いやいやする仕事から、あるいは、受身的レジャーから、かつてしたことのない何か、あるいは、障害がありすぎるように思えて十分に取り組んでいないが、すれば楽しいことに、振り向けることである。
感想
この本では、充実した毎日を過ごすために、どのような活動がフロー体験をもたらすかを説く。
幸福よりも、フロー状態を目指したほうがいいって意見は、確かにそうかもな。幸福のレベルに絶対的な基準は無いから、同じ幸福レベルを申告しても、自分と他人とでは幸福量が異なる可能性がある。まあ、それが悪いとは思わないけど。周りに合わせても、それが得られない水準のものならば、不幸を自覚するだけだからな。低いハードルで満足できるなら、それが一番いいのかも。
でもそういう人間は、現状に満足してしまい、向上心を失いがち。より高いレベルの幸福があり、手を伸ばせば届くのに、低いところで満足している可能性もある。僕も「あるもので満足する」傾向があるからなあ。気を付けないと。
毎日の活動のそれぞれに点数をつけてみるってのは、「あなたを天才にするスマートノート」でも推奨されていた方法。あれ以来試しているけれど、結構代わり映えのしない、波のない毎日を過ごしているよなあ。平日は特に。まあ、今後より向上させる余地があるってことで。楽しみのポイントが徐々に分かってきたことでもあるし。このまま、分析を続けていこう。