40歳アリリタ(早期退職)達成者のブログ

メインは書評(自分語り)。色々と経験する中で自分の生き方が固まり、2014/11/02の記事を集大成に方針確定。2020年3月末、40歳にてアリリタ達成!

AI vs.教科書が読めない子どもたち

【2019年ビジネス書大賞 大賞】AI vs. 教科書が読めない子どもたち

【2019年ビジネス書大賞 大賞】AI vs. 教科書が読めない子どもたち

 

 「真の意味でのAI」が人間と同等の知能を得るには、私たちの脳が、意識無意識を問わず認識していることをすべて計算可能な数式に置き換えることができる、ということを意味します。しかし、今のところ、数学で数式に置き換えることができるのは、論理的に言えること、統計的に言えること、確率的に言えることの3つだけです。そして、私たちの認識を、すべて論理、統計、確率に還元することはできません。

 

AIを導入する過程を考えると、求められる労働は、高度で知的な労働だけで、単純な労働は賃金の安い国に移動してしまうため、高度な仕事ができない人には仕事がなくなってしまうことがわかります。ホワイトカラーは分断されるどころか、その大半が職を失う危険性があるのです。

 

 

感想

AIが人間の知能を超える「シンギュラリティ」は来ない。でもホワイトカラーの職の半分以上は失われる。本書の結論は、僕の肌感覚にも合うものだった。だからこそってわけではないけど、さっさとリタイアするのは正解だよな。著者はその未来を2030年代と見込む。僕には関係ないけど。これから大人になる子供たちは大変だなあ。まあその分、今より便利な世の中にはなるんだろうし、どちらがいいとも言えないだろう。

 

英会話能力の向上はあまり見込めなさそうということで、そこはやっぱり残念。それなりのもので満足するしかないみたい。ならば、あり余る時間を使って自力で習得するのも悪くないのかもなあ。世界一周にも行くことだし。

 

現在のアプローチでは「真のAI」は成し遂げられない。でも時代が進めば、異なるアプローチからの試みが成功するんじゃないかなあ。学者にはもっと頑張ってもらって、VRMMOを楽しめる世の中にしてほしいね。