40歳アリリタ(早期退職)達成者のブログ

メインは書評(自分語り)。色々と経験する中で自分の生き方が固まり、2014/11/02の記事を集大成に方針確定。2020年3月末、40歳にてアリリタ達成!

クーリエ ジャポン 2011年 6月号

COURRiER Japon (クーリエ ジャポン) 2011年 06月号 [雑誌]

COURRiER Japon (クーリエ ジャポン) 2011年 06月号 [雑誌]

代替エネルギーがなければ原子力はやめられない」
今、反原発を唱えるのはたやすい。だが説得力ある代替エネルギー案まで示せる人はほとんどいない。石炭や水力発電に比べても、原発事故による犠牲者ははるかに少ないという統計は参考になるし、核兵器転用に不向きだからという理由で冷戦時代に却下された「トリウム溶融塩炉」について再考することも必要だろう。トリウムはウランに比べて埋蔵量も多く、プルトニウムを含む有害な放射性廃棄物の発生も少ない。


「地球の気温を迅速に下げる安価な手段は?」
まず言えるのは、CO2排出量を削減しても、地球の気温を迅速に下げることにはつながらない。しかも、削減するためには世界中の人が生活パターンを変えなければならない。
二酸化硫黄を成層圏に放出するストラトシールド(成層圏防御)や海上に雲を生成する技術を使えば、CO2排出量を削減する場合と違って、科学的根拠をもって地球の気温を迅速かつ大幅に下げられる。加えてこうした問題解決にかかる費用は、CO2削減にかかる費用(毎年1兆ドル)と比較してわずか数千分の一という安さ(数億ドル)で済む。


感想
原子力に関する問題。今すぐ原発を廃止するとか、今後数十年をかけて減らしていくとか、色々意見があるようだけど。実際のところ、どうなんだろう。代替エネルギーの技術進歩のスピード、普及スピード、電力制限した時の企業動向・景気動向。考慮しないといけないことはたくさんある。全てを見通せるわけではないし、今現在の事実ですら全て明らかになっているわけではない。監査される側とする側が癒着していちゃあね。
こんな状態では、自分の立ち位置を定めるのも大変だよな。ある程度決め打ちの方針になるのも仕方ないのかもしれないけど、そうだとしても、自分の立ち位置に固執した一面の事実のみで判断せず、多面的に検討してもらいたい。自分の意見を通すために強引な主張を述べるのは勘弁してほしい。色々な面をケアしたらどちらにも動けなくなるってのは分かるんだけど。
まあ、決定を下さないといけない立場の人はそういうことはちゃんと意識しているか。言うだけで何の責任もない、もしくは責任を取るつもりもない人間が、感情的に、好き勝手なことを言っているだけで。政治家はどっちになるんかね。
僕としても、もっと情報を集めていきたい。関連図書を読み進めていこうかな。


同じような構造は、地球温暖化への取り組み方にも言える。本当に解決すべきことは何なのか?「温暖化を防ぐ」ってのが目的ならば、CO2削減への取り組みは効率的ではない。代替案は色々とある。原因に直接対処することが本当に最善の方法なのか、よくよく考えていきたい。イデオロギーに走るような愚は避けたい。