クーリエ ジャポン 2012年 10月号
COURRiER Japon (クーリエ ジャポン) 2012年 10月号 [雑誌]
- 出版社/メーカー: 講談社
- 発売日: 2012/08/25
- メディア: 雑誌
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「工場のリーダーが、従業員を奮い立たせるようなすばらしいスピーチをするのを見て、気づかされました。ある程度の英語力があれば業務を回すことはできますが、みんなを引っ張っていくことはできないんだと」
「自分のやっている仕事がこの国に夢を与えていることが実感できるんです。日本にいると、国全体のありかたについて考えることなんてなかなか難しいですよね。でもこっちにいると、『何かできるんじゃないか』って思えてくるんです」
●エネルギーの大転換は大きなビジネスになる
ドイツは福島原発の事故後、いち早く脱原発政策を決定し、再生可能エネルギーへの転換を急ピッチで進めている。彼らの計画は21世紀最大のエネルギー実験なのか、はたまた「絵に描いた餅」に過ぎないのか?
今後8年間でインフラ拡張や補助金の形で使われる金額は1250億〜2500億ドルとも言われている。これは11年度のドイツのGDPの3.5〜7%にあたる。すでにこの国は、毎月の電気料金には約15%の再生可能エネルギー追加料金が上乗せされている。
●創造的なファンとともに進化するデジタル時代のアイドル初音ミク(ロサンゼルス・タイムズ・マガジン)
「ミクは投影技術や音楽制作ソフト、Web2.0時代のユーザーが生んだコンテンツなど、複数のテクノロジーの融合によってまったく新しいものが生まれることを示す顕著な例です」
感想
久しぶりにクーリエを購入した。購入したのは2011年4月号以来で、読んだのは2012年2月号以来。間がすっぽり抜けてるなあ。今回購入したのは、同僚とクーリエ読書会をしようって決まったことがきっかけ。二人ともクーリエを読んでるってことが発覚したので。同じ本や雑誌を読んで感想を言い合う機会ってなかなか無いからな。読書家同士だったとしても、本のジャンルは多岐に渡るから、同じ本を読むってこと自体、めったにないし。その点、こういう雑誌だったら定期的に買うものだし、これからも継続して感想会が出来たりするのかなあ。まあそのためには、図書館での予約では合わせられないし、毎回購入していく必要があるんだけどさ。
今回の特集記事は、「行き詰まった日本を捨てて海外で生きられるか?」経済的なことだけ考えたら、物価が高くて税金も高い日本を出るのが賢い選択なんだろう。今後さらに生き辛くなっていくし。でもやっぱり日本は出られないかな。一時的にということなら、海外生活を経験してみたいとは思うけど。
日本没落の切迫感がなくてあまり真剣に考えていないってのもあるけど、快適さが違うからな。日本のサービスは素晴らしい。よく、アメリカに比べて日本のサービス業の効率は低いって言われるけれど、あれだけサービスに差があったら、そんなのは当たり前。そこまで真似されたら堪らない。まあ、受け手にとってはそうでも、提供側からしたら死活問題だろうけど。
ドイツのエネルギー政策についての話も面白かった。脱原発を宣言したドイツを見習えなんて声もあるけれど、6/29にドイツでは、太陽光発電の買い取り制度を大幅修正することが決定した。
・買い取り価格の20〜30%引き下げ
・太陽光発電の累計設備容量が5200万KWに達した時点での買い取り中止
日本のエネルギー政策については、これも踏まえて懸命な判断を下してほしいもんだ。安易な脱原発に走って、後々後悔することがないように。エネルギー政策は、国民の生活に直結するんだからな。人気取りの材料にしていい問題じゃない。
初音ミクについての海外記事。僕も好きだから、クーリエで紹介されてちょっと嬉しかった。ロサンゼルス公演も、ニコ生で見たからな。仮想現実を楽しめるようになる未来も楽しみだけど、初音ミクのような技術が進展していくのもすごく楽しみ。もっともっと盛り上がっていくといいなあ。