図書館戦争

図書館戦争

感想
本屋を物色していた時に、このシリーズの文庫が並べられているのを見つけた。タイトルだけはだいぶ前に聞いたことがあった。ちょっと興味あったんだけど、当時はスルーしてたんだよな。既に完結したようだし、ハードカバー版だったらすぐに借りれるだろうってことで予約してみた。案の定、すぐに読むことができた。
なかなか面白かった。設定は、かなり無理があるだろ〜、とは思ったけど。検閲が行き過ぎて、何でもない言葉でも狩られるようになるってのは、現実にありそう。既に今でも、出版・放送関係にはNGワードがある。受け手側からはどの言葉がそうなのか分からないわけで、知らない内にどんどん広がってるのかもしれないよな。
とはいえ、検閲のために武力行使するとか、それに対抗して図書館が武装化するところまで行っちゃったらね。検閲には声を上げない日本国民も、さすがに武装化には声を上げるだろう。いくら敷地を限定し、一般人を巻き込まないように配慮すると言ったって、武力を持つ時点でNGだろう。日本国を守る自衛隊にすら反対する人たちもいるんだし。
まあ、ここがこの話の根幹なわけで、それを否定しちゃったら始まらないんだけどね。それは前提として受け入れ、そっとしておくことにしよう。こういう状況に至った背景もあるわけで、それを知らない僕が判断しちゃいけないよな。それに、現実の世界でも、今後どうなるかなんて誰にも分からないわけだし。
僕も図書館はよく利用する人間だし、それが舞台になってるのはちょっと嬉しい。今後の展開も楽しみだ。