40歳アリリタ(早期退職)達成者のブログ

メインは書評(自分語り)。色々と経験する中で自分の生き方が固まり、2014/11/02の記事を集大成に方針確定。2020年3月末、40歳にてアリリタ達成!

江戸の庶民の朝から晩まで

日本人なら知っておきたい江戸の庶民の朝から晩まで (KAWADE夢文庫)

日本人なら知っておきたい江戸の庶民の朝から晩まで (KAWADE夢文庫)

今とちがって、家電製品のない江戸時代、女性は、朝から晩まで働きどおしだった。女の子は、10歳を過ぎると家事を手伝ったので、その年齢を過ぎると、女性たちがゆっくり遊べるのは、一年のうちでも正月とお雛祭りの日ぐらいだった。年の暮れに保存のきくおせち料理をつくるようになったのも、正月三が日だけは、女性にゆっくり休んでもらうためである。


江戸時代の農村は、今の農村よりもさらに娯楽に恵まれていなかった。娯楽と呼べるものがないばかりか、簡単に都会へ出ることもできない。娯楽といえるのは、年に一度の村祭りぐらいのものだった。
江戸時代の農村では、村人同士の触れ合いこそが、最大の娯楽だったといえそうだ。


江戸の行商人はその日暮らし。江戸っ子は、よく「宵越しの金は持たない」といわれるが、現実には持てなかったというほうが正しい。それでも、庶民たちは「金は天下の回りもの。なんとかならぁな」とたくましく生きていたのである。


東京の祭りは、よく「神輿深川、山車神田、だだっ広いのが山王様」と称される。浅草の三社祭を入れて「江戸四大祭り」と呼ぶこともある。しかし"江戸時代の江戸っ子"にとって、祭りといえば、神田明神神田祭日枝神社山王祭のふたつだけ。これらは、幕府公認の祭りで将軍の上覧があったため、「天下祭」として江戸っ子の自慢だったのだ。



感想
父の本棚より。江戸時代の庶民についての色々な豆知識を扱った本。歴史は好きだし、たまにはこういう系統の本も面白いかなと思って。


江戸時代の娯楽や休みの少なさについて。当時は便利な家電もないし、第一次産業の収量も低いし。それを労働力でカバーしてたんだよな。そこから考えると、今は本当に恵まれている。過去の発展のおかげで得ることのできたこの余暇時間を、もっと大切に味わい、活用していきたいよな。


なかなか面白かった。ただ、こういう、流れもなく色々と知識が詰め込まれた本って、あまり頭に残らないんだよな。本との対話の要素が少ないんで。何かの切っ掛けで話題に上った時にでも、思い出せればいいんだけど。