化物語
- 作者: 西尾維新,VOFAN
- 出版社/メーカー: 講談社
- 発売日: 2006/11/01
- メディア: 単行本(ソフトカバー)
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- 作者: 西尾維新,VOFAN
- 出版社/メーカー: 講談社
- 発売日: 2006/12/04
- メディア: 単行本(ソフトカバー)
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会社の同期に借りた本。お薦めということで。シリーズが続々アニメ化されているのは知ってたんだけど、途中から入るのも何なのでスルーしてたんだよな。というわけで、一から知るいい機会になった。
主人公と女の子の漫才の掛け合いのような会話は面白かった。ネタもテンポも良かった。あそこまで完成された掛け合いができたら楽しいだろうな。と言いつつ僕は、「会話のための会話」ってものが苦手なんで、あんな会話が出来るようにはならないだろうけど。
それが出来る主人公だからこそ不思議だったのは、この物語が始まるまで、主人公に友だちがいなかったってこと。
進学校の中で落ちこぼれてしまい、ちょっと浮いてたから、ってのは分かるんだけど。それにしたって、同じような境遇の奴とつるむことだって出来ただろう。
口下手とか引っ込み思案とか人嫌いといったふうに、コミュニケーション能力が低いわけでもないんだし。女の子達と、あれだけスムーズに会話を楽しめるんだから。そうなるためにも、これまでたくさんの経験を積んできただろうし。
それに、「困っている人を放っておけない、誰にでも優しい人」が、孤立する、孤立できるわけも無いと思うんだけど。なんか人物設定がちぐはぐだよな。
まあ、そんな部分を突いても仕方ないし、そんなのは読み手側で勝手に想像しろってことだろう。背景を全部説明されているわけでもないんだしね。面白かったんだし、細かいことはいいか。「人を選ぶ作品」って言われているらしいけど、まあ僕はいける方だったのかな。アニメの方も追ってみるのもいいかもな。