人類の星の時間
- 作者: シュテファンツヴァイク,片山敏彦
- 出版社/メーカー: みすず書房
- 発売日: 1996/09/20
- メディア: 単行本(ソフトカバー)
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島地勝彦さんのネット連載「乗り移り人生相談」の中でお薦めされていた本。世界史の中で稀に現れる、決定的な12の瞬間を描いた作品。歴史は好きだし、いくつか知っているエピソードはあったけれど、すごく引き込まれた。どの話も面白かった。フランス国歌の話とか、黄金郷についての話なんかは特に。
島地さんが「徹底的に読み込め」と言うだけあり、上質な文章なんだろう。僕は結構、本の中の内容・情報だけを抜き出して読み取ってしまい、文章そのものを味わうことはあまりないんだけど。前にも言ったことあるけれど、一度読んだ本をもう一度読むことってほとんどないし。使われている単語や言葉運び含め、文章全体の雰囲気までも感じ取るように噛みしめて読むと、また別の楽しみというか、より多くのものを得られるんだろうな。実用だけに特化するものでもない。分かってはいるんだけど。まあ、いつかはそういうのも楽しんでいきたい。とりあえずは、実用書でお試し。