その科学が成功を決める
- 作者: リチャードワイズマン,Richard Wiseman,木村博江
- 出版社/メーカー: 文藝春秋
- 発売日: 2012/09/04
- メディア: 文庫
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誰かに好感をもたれたいときは、その当人になにかしてもらうほうが、効果があるのだ。幸福を感じれば笑い、誰かに魅力を感じればあこがれの眼差しで相手の目を見つめる。だが、逆も言えるのだ。笑顔を作るとしあわせな気分になり、誰かの目を見つめれば相手に魅力を感じる。
集団思考(ブレーンストーミング)は「手抜き」に変わりやすい。実験の大半で、参加者が一人で考えるほうが集団で考えるより量も質も上という結果がでていた。
集団の創造力を高めるためには、メンバーを入れ換えること。チームのまとまりがよく、うまく機能しているように見える場合でも、できるだけ頻繁にメンバーを交代させたほうが、新鮮でおもしろいアイディアが出やすくなる。
人差し指と薬指の長さの比率(人差し指の長さ/薬指の長さ)
子宮内のテストステロン(男性ホルモン)を多く浴びると薬指が長くなると考えられている。比率が低い人は肉体的強さや運動能力が高い。空間情報処理が得意。自己主張が強く、リスクを冒したがる。音楽の能力が高い。
男性の平均値はおよそ0.98。0.94前後は非常に男性的であり、1.00はやや女性的である。
感想
「値段の10倍得する本」の第5弾。自己啓発書で言われているようなことが本当なのかどうか、実験を基に分析する。
まあ、その実験自体、今までに読んだことがあるようなものが多かったので、それほど多くの新しい情報が得られたわけではなかったけど。でも、そういう姿勢自体は大事だよな。根拠無しに、言われることを鵜呑みにするのは危険。それは、実験を基にしているという、この本に書かれていることにしても。
何でも白黒つけて断定してしまうのではなく、ある意見を採用しつつも常に更新を心がける、というか。分からないからって行動しないのも良くない。うまくバランスを取っていかないと。
あと、どうでもいいことだけど、人差し指と薬指の長さの比率について。僕は0.93だった。(人差し指78mm、薬指84mm)
「非常に男性的」とのこと。でも僕は、それほどでもないけどな。「共感する女脳、システム化する男脳」の診断結果でもみたように。自己主張なんかには興味もないし。元々の能力よりも、環境が与えた影響のほうが大きいってことなのかな。