40歳アリリタ(早期退職)達成者のブログ

メインは書評(自分語り)。色々と経験する中で自分の生き方が固まり、2014/11/02の記事を集大成に方針確定。2020年3月末、40歳にてアリリタ達成!

痛快!コンピュータ学

痛快!コンピュータ学 (集英社文庫)

痛快!コンピュータ学 (集英社文庫)

「どこでもコンピュータ」の時代が到来したとき、いったい何が大事になってくるのか。それはコンピュータを使う人のセンスであり、情熱ではないでしょうか。コンピュータが使いやすいものになっていけば、知識は二の次、三の次になっていきます。そして「道具としてのコンピュータ」を何のために使いたいのか、ということがますます重要になってくるでしょう。


20世紀がコンピュータ実用化の時代であったとすれば、21世紀はそのテクノロジーを現実の生活に、どのように応用していくかを考えていく時代になる。これが私の「未来予測」です。21世紀には、今の私たちが想像もしない新しいコンピュータの使い方が開発されることになるでしょう。


コンピュータ関連書籍の「寿命」は恐ろしく短い。しかし、本書の内容は少なくとも、もう10年経っても通用すると信じている。なぜなら、本書が扱っているのが「サイエンス」であるからだ。つまり、単なるテクノロジーの流行や変化を追うのではなく、本書は現代の情報化社会を支えている基本的な思想や理論に焦点を当てている。コンピュータが進展し身近になればなるほど、基礎的・本質的な知識はますます重要性を増すだろう。



感想
島地さんが編集をした本、第二弾。ネット連載「Nespresso Break Time @Cafe de Shimaji」に、対談相手として著者が出てきたこともあって。この本も、時々話に出てきていたんだよな。本書は、コンピュータの基本と歴史を分かりやすく解説した本。著者も行っているように、基本の部分だからこそ、10年以上前に発売された本であっても、今でも十分に通用する。


コンピュータについては、専門ではないユーザーの立場ではあるけれど、前に一通りかじったことがあった。使いもしないのに試験を受けたり。なので、本書で説明されたような歴史も、技術的な部分も、大体は知っていた。ところどころ、興味深い知識は得られたけど。
それにしても、とても分かりやすく、すんなり頭に入ってくる内容だった。こういう風に説明できる人って、すごいよなあ。


コンピュータ技術はますます進展していく。何でもかんでも最先端が一番いいというわけではないので安易な流行に乗るつもりはないけれど、有効に使える部分については積極的に取り入れていきたい。