超情報化社会におけるサバイバル術 「いいひと」戦略
- 作者: 岡田斗司夫
- 出版社/メーカー: マガジンハウス
- 発売日: 2012/12/20
- メディア: 単行本(ソフトカバー)
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ブログやTwitterやfacebookといったメディアは、個人のプライベートな情報を映し出すものです。今後、私たちはプライベートな情報を晒し続けていくことになるでしょう。そして、この情報公開の波はもう止めることができません。情報公開しない人ほど信頼されにくくなるでしょう。
私たちがこれから本格的に迎える評価経済社会というのは、決して楽園ではありません。互いが互いを格付けし合う競争社会ですから、全ての人から「いいひと」と見られるよう常に気配りしなくてはならず、心理的・精神的コストが高くなりがちです。誰もが「人格者」になることを要請される時代ともいえます。
是非、いいひと戦略を実践して、新しいコミュニティにコミットしてみてください。生きやすくて住みやすい環境を手に入れてください。
感想
「評価経済社会」で生きるための最適戦略について説明する本。あらゆる情報がネットで見れる情報化社会においては、評価の高さが生きやすさを決めるようになる。そのために、本当に「いいひと」になる必要はない。テクニックでもって、自分に無理の無い範囲で評価を獲得していけばいい。その方法について指南する本。
まず、本当にそんな世界が来るのか・続くのか・発展するのか?ってのがあるし、そんな「戦略」でどうこう出来るようなものか?ってのも引っ掛かる。あと、「戦略」が通用したとして、それって費用対効果に見合うものなのか?って問題もある。
まあ、上記が全てクリアされるっていうのなら、対応せざるを得ないんだろうね。意地を通して不便を受け入れるつもりはないし。その場合でも、なるべく周辺部にいられるようにするだろうし、出来る限り影響を薄め、脱していけるように行動するだろうけど。
それに今現在でも、ある程度は周りを意識して行動するって部分はあるからな。多かれ少なかれ、僕自身も実践していることだからこそ、反発する気持ちもあるんだろう。飲み会の席で部署の人に、「敵を作らず、全ての人と等距離で付き合えているのが凄い。長所だ。」って言われたことがある。それをテクニックだとは思いたくない。けど、あえて言えば、「極力少ない労力で、いい人であることを保つ」ってのが僕の戦略なのかな。
出来れば厳密な「評価経済社会」なんて来て欲しくないけど、心構えだけはしておこう。今はまだ、参加する必要を感じない。