ニートの歩き方
ニートの歩き方 ――お金がなくても楽しく暮らすためのインターネット活用法
- 作者: pha
- 出版社/メーカー: 技術評論社
- 発売日: 2012/08/03
- メディア: 単行本(ソフトカバー)
- 購入: 16人 クリック: 1,642回
- この商品を含むブログ (103件) を見る
日本人は周りにどう見られるかを気にして自分を犠牲にしすぎだと思う。世間体なんていう誰の評価か分からないものを気にするのはやめて、自分と趣味や価値観の合う仲間を作って、その中でゆるく生きていけばいい。お金とか地位とか名誉とかやりがいとかそんな大層なものがなくても、とりあえずの食べる物と、寝る場所と、暇を潰す手段と、あと友達さえいれば、人生なんてそれで十分だ。人生なんて死ぬまでの間をなんとかやり過ごせればそれでいい。
人間のすることなんて所詮やってもやらなくてもいいようなことばっかりだ。ほとんどのことは自分がやらなくても他の誰かがやるし、ほとんどのしたことは数ヶ月か数年も経てば消えてしまう。長くもってもせいぜい数十年だろう。自分の中から湧いてくる自発的な行動こそが本来人間がするべきことだし、つらいのを我慢して無理に何かをする必要はないのだ。
感想
リタイア本、3冊目。ニートで有名なphaさんの本。アリリタ後の生活って結局ニートと似たようなものだし、参考になるかなと思って。まあ、本人は自力で生計が成り立っているし、ニートって感じじゃないけどね。著者の考え方には結構共感できた。
ネットでお金を稼ぐ手段や、せどりなんかについて紹介されている。でも本人も言っているように、そういうことに時間をかけるくらいなら、その分コンビニでバイトした方が割に合う。そのデメリットよりも、「時間を自分の自由に使える、人と会わなくていい」という点を重視しているそうで、僕はそこまで極端ではないかなあ。
僕はもっと費用対効果を重視しているんで、コンビニバイトのほうを選ぶだろう。そして、それよりも今の会社で働き続けるほうが遥かに費用対効果が高いわけで、だから今の生活を続けているんだけど。バイトの効率は悪いから、それをしないで済むほど事前に貯められるのが理想だよな。
それにしても、効率が悪いのが分かっていながらも、自分の性質のせいで非効率を選択せざるを得ないってのは大変だよなあ。そういう自分になってしまった以上、それに付き合わざるを得ないんだけど。まあ、お金を稼ぐ手段に限らず、誰でも自分の性質に合わせて物事を秤にかけて選択をしているわけで、そこに大変も何も無いんだろうけど。むしろ、自分の性質に反した生き方をすることこそ最大の不幸。僕も、自分にとっての最大幸福を目指して、自分を貫いていきたい。