Bライフ−10万円で家を建てて生活する
- 作者: 高村友也
- 出版社/メーカー: 秀和システム
- 発売日: 2011/08
- メディア: 単行本
- 購入: 1人 クリック: 8回
- この商品を含むブログ (1件) を見る
なぜBライフをするのか。一つには、(家に限らず)自分で作ったものに対する愛着、または、他人が作ったものに囲まれている不安感からの脱却、という動機がある。
いま一つは、世の中には役割分担作業が嫌いあるいは得意でないという人が必ず一定数いて、おそらく筆者もその一人だからである。
最後に、「自由」という動機がある。何も生み出す必要などない。ただ生きて、意識があって、自由に考えることができればそれでいい。自由は何かのための道具ではなく、おそらく誰もが知っている単純な欲求である。誰が決めたか知らないが理不尽にハードルの高い、普通の人として存在するための思考様式の最低条件から解放されて、足枷無く物事を考えたい、精神的に身軽でいたいという気持ちである。
感想
これもリタイア本、かな。著者は初期費用100万円(山林に土地を買い、そこに自分で小屋を建てる)、毎月の生活費2万円での生活を続けている。
土地を探し家を建てるところから説明してくれてはいるけれど、正直、そこまでのストイックな生活を求めていない僕には何の参考にもならなかったかな。とはいえ、そういう生活をしている人の生き方や考え方が知れたのは面白かった。
モノについての考え方「必要なものがちゃんとあるという安心よりも、必要でないものが無い、必要以上のものが無いという平穏の方がずっと大きい。」ってのには共感するな。まあ、著者ほど突き抜けられはしないけど。
著者が述べているように、何でもかんでも自分でやるのは、決して費用対効果に見合ったものではない。ただ、著者にはこれが合っていたんだろうし、これはこれで成り立っているんだから素晴らしいよね。
僕も、隠れ家として期間限定で住むのだったら、ありかもしれない。結構面白そう。まあ、そうなると贅沢の部類になるし、実現性は低いだろうけどね。