日本の国家破産に備える資産防衛マニュアル
- 作者: 橘玲
- 出版社/メーカー: ダイヤモンド社
- 発売日: 2013/03/15
- メディア: 単行本(ソフトカバー)
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第一ステージ 国債価格が下落して金利が上昇する
第二ステージ 円安とインフレが進行し、国家債務の膨張が止まらなくなる
最終ステージ 日本政府が国債のデフォルトを宣告し、IMFの管理下に入る
破滅シナリオの第二ステージに備える金融商品
①国債ベアファンド
②外貨預金、外貨MMF (ネット銀行の外貨預金は手数料が10〜15銭)
③物価連動国債ファンド
サラリーマンであれ自営業者であれ、労働市場から富を獲得できなくなって人的資本が失われてしまうと、わずかな金融資産ではその損失を取り戻すことはまったく不可能です。30代、40代のひとたちにとっての最大の「国家破産」対策とは、どのような環境になっても仕事をしてお金を稼ぐことのできる人的資本をつくっていくことなのです。
感想
資産防衛は結構関心のあるところ。そのためにこそ、投資をしているんで。というわけで、僕の興味にばっちり合った本書、楽しく読んだ。国債ベアファンドというのは初めて知った。少し面白そうではある。ただ、平時にはちょっとずつ目減りしていくこと確実な商品には、ちょっと抵抗があるなあ。いくらリスクヘッジのためとはいえ。
現状はまだ普通預金で十分と言う。まあ確かに、上がり下がりが激しかった近年の株価を見ても、トータルで考えれば何もしなかった人との差はそれほど大きくなかったかもな。今現在は調子が上がってきているけれど、これもいつまで続くことか、とも思うし。
とはいえ、動くべき時に、今まで何もしてこなかった人たちがすぐに動けるとは思えない。これまで市場にかけてきた関心と、得てきた知識、経験は、それなりに有効だろう。それに、いつが動くタイミングかなんて、素人には判断できないからな。ならば常から動いておいたほうがいい。今の投資スタイルは継続するつもりだけど、商品見直しやリバランスは図っていかないと。NISAについても検討したい。まだ何もやってないんで。
今後のシナリオについてシミュレートできたのは楽しかった。実際に今後どうなっていくかは分からない。でも、ただ流されるままになるのではなく、出来うる限り抵抗し、資産を守っていきたい。まあ、「人的資本をつくることが一番」ってのは仰るとおりなんだけど。