運と実力の間
- 作者: 木原直哉
- 出版社/メーカー: 飛鳥新社
- 発売日: 2013/06/08
- メディア: 単行本
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9人プレイにおいて、最初に手札2枚が配られた段階で、プレーを続行すると判断するのは9回に2回くらいの割合。
オンラインはライブの20倍以上の経験値が積める
なぜ、オンライン出身者が強いのか−答えは簡単で、短期間にものすごい量の経験を積めるからです。ライブではカードとチップの取り扱いを人の手で行うために時間がかかる。プレーヤーにとってはロスタイムが多いのです。(オンラインでは)だいたい3倍くらいのスピードでプレーができます。それだけではありません。ライブだといくつものテーブルを同時にプレーするわけにはいきませんが、オンラインではそれが可能です。
ポーカーの基本戦略はブラフをどれくらい混ぜるかです。逆に言えば、相手がブラフしている確率を読むことです。手札の2枚の組み合わせは全部で1326通りですが、そのうち強い手ができるのは約10%、微妙な手が30%、何もできないのが60%だとします。何もできない60%の時に、対戦相手はどれぐらいの割合でブラフしているのか。
感想
「Chikirinの日記」のポーカー特集で紹介されていた本。著者は、2012年に開催された世界ポーカー選手権(WSOP)の「ポット・リミット・オマハ・シックス・ハンデッド」のトーナメントで、日本人として初めて優勝した人。
ポーカーの戦略本としては、前に読んだ「フィル・ゴードンのポーカー攻略法」の方が詳しかったけど、それを補足強化するものになったし、トーナメントで優勝した時の経緯を読み進めていくのは面白かった。
強くなるための手段として「オンラインポーカー」があるってのは知ってたけど、その重要度は僕の認識の上をいくものだった。確かに、経験を積むための効率が段違いだもんね。説明されてよく分かった。
それに、分析するためのツール・ソフトがあるってのも面白い。「仮説−実践−検証」のセットによって自分の実力を上げていく過程ってのは、コツコツ型で分析好きの僕にもぴったりそう。嵌ったらどの程度まで行けるのか、試してみたい気持ちも無いではない。オンラインポーカーには手を出さない、って一月前に言っておいて何だけど。まあ、今すぐに動こうってわけではないし。そのうち機会でもあれば。