40歳アリリタ(早期退職)達成者のブログ

メインは書評(自分語り)。色々と経験する中で自分の生き方が固まり、2014/11/02の記事を集大成に方針確定。2020年3月末、40歳にてアリリタ達成!

運と実力の間

運と実力の間 不完全情報ゲームの制し方

運と実力の間 不完全情報ゲームの制し方

ポーカーは、基本的に自分にいい手が入った時は勝負し、そうでない時は降りるゲームです。9人でプレーした場合は9回に1回、ポットを獲得していれば平均的ということになります。一方、シックス・ハンデッドだと6回に1回はポットを取らないといけません。つまり、人数が減ると、いい手を待ってばかりいるとジリ貧になってしまうので、そこそこの手で戦いに行かないといけない。
9人プレイにおいて、最初に手札2枚が配られた段階で、プレーを続行すると判断するのは9回に2回くらいの割合。


オンラインはライブの20倍以上の経験値が積める
なぜ、オンライン出身者が強いのか−答えは簡単で、短期間にものすごい量の経験を積めるからです。ライブではカードとチップの取り扱いを人の手で行うために時間がかかる。プレーヤーにとってはロスタイムが多いのです。(オンラインでは)だいたい3倍くらいのスピードでプレーができます。それだけではありません。ライブだといくつものテーブルを同時にプレーするわけにはいきませんが、オンラインではそれが可能です。


ポーカーの基本戦略はブラフをどれくらい混ぜるかです。逆に言えば、相手がブラフしている確率を読むことです。手札の2枚の組み合わせは全部で1326通りですが、そのうち強い手ができるのは約10%、微妙な手が30%、何もできないのが60%だとします。何もできない60%の時に、対戦相手はどれぐらいの割合でブラフしているのか。



感想
Chikirinの日記」のポーカー特集で紹介されていた本。著者は、2012年に開催された世界ポーカー選手権(WSOP)の「ポット・リミット・オマハ・シックス・ハンデッド」のトーナメントで、日本人として初めて優勝した人。
ポーカーの戦略本としては、前に読んだ「フィル・ゴードンのポーカー攻略法」の方が詳しかったけど、それを補足強化するものになったし、トーナメントで優勝した時の経緯を読み進めていくのは面白かった。


強くなるための手段として「オンラインポーカー」があるってのは知ってたけど、その重要度は僕の認識の上をいくものだった。確かに、経験を積むための効率が段違いだもんね。説明されてよく分かった。
それに、分析するためのツール・ソフトがあるってのも面白い。「仮説−実践−検証」のセットによって自分の実力を上げていく過程ってのは、コツコツ型で分析好きの僕にもぴったりそう。嵌ったらどの程度まで行けるのか、試してみたい気持ちも無いではない。オンラインポーカーには手を出さない、って一月前に言っておいて何だけど。まあ、今すぐに動こうってわけではないし。そのうち機会でもあれば。