「やりがいのある仕事」という幻想
- 作者: 森博嗣
- 出版社/メーカー: 朝日新聞出版
- 発売日: 2013/05/10
- メディア: 新書
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何で人間の価値が決まるのだろう?それは、人それぞれである。自分がどれだけ納得できるか、自分で自分をどこまで幸せにできるか、ということが、その人の価値だ。その価値というのは、自分で評価すれば良い。他者を評価するときにも、その人と自分の関係で見れば良い。自分にとって得るものがあれば、その人の価値がそれで測れる。
本当に楽しいものは、人に話す必要なんてないのだ。人から「いいねぇ」と言ってもらう必要がないからだ。最も大事なことは、人知れず、こっそりと自分で始めることである。人に自慢できたり、周りから褒められたりするものではない。自分のためにするものなのだから。
感想
本「人間はいろいろな問題についてどう考えていけば良いのか」が面白かったんで、著者の別の本も読んでみた。やっぱり、著者の考え方には共感できるなあ。仕事についての考え方とか、抽象的・客観的な思考とか、人は人・自分は自分って考え方とか。
だからこそというか、本書で新たに得るものは特に無かったけど。仕事に悩んでいる、もっと若い人向けって感じ。まあ、たまには共感できるのも悪くない。「人は人・自分は自分」とはいえ。
こういう著者が、リタイア後の生活を最大限楽しんでいるわけだから、僕も問題ないだろうな。別に心配なんてしていなかったし、そういう状態になれるのはまだまだ先のことではあるけれど。