「戦国大名」失敗の研究
- 作者: 瀧澤中
- 出版社/メーカー: PHP研究所
- 発売日: 2014/06/04
- メディア: 文庫
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もちろんどの織田家重臣も信長の死で背景を失うが、しかし自分で人脈をつくり政治力を蓄えてきた者とそうでない者の差が、背景を失った瞬間に出る。
関ヶ原合戦の三年後。1603年、家康は征夷大将軍に就任する。ここでまず家康は、「豊臣家代理人」から「徳川将軍」という、別の政治体制の頂点に座った。筆者は、「いずれ再び天下を統治できるかもしれない」という期待のあった豊臣家の政治権力は、家康の征夷大将軍就任をもって徳川に移動したと見ている。
感想
本書で紹介されているのは、武田勝頼、足利義昭、柴田勝家、毛利輝元、豊臣秀頼。どれも個別で詳しく調べたことは無い人物達。大まかには本書で学べたけど、ここを入り口により詳しく知っていくのも楽しそう。