40歳アリリタ(早期退職)達成者のブログ

メインは書評(自分語り)。色々と経験する中で自分の生き方が固まり、2014/11/02の記事を集大成に方針確定。2020年3月末、40歳にてアリリタ達成!

坂本桂一の成功力

坂本桂一の成功力

坂本桂一の成功力

ゲームで勝とうと思ったら、そのゲームの構造をまず理解しなければなりません。そのうえでどうやったら勝てるかを考え、あとはスレッショルドを超えるまで徹底して行う。これが成功法の鉄則です。
そして、多くの人が勝てない理由は、方法論ではなく「徹底」のほうにあります。失敗の原因の99.9%は選択の問題ではなく、単に徹底の仕方が足りなかったからにほかなりません。単に成功するまで努力しなかったから失敗したのです。


仕事をしていると、二者択一を迫られることがしばしばあります。そして、そういうとき人は「やらない」ほうを選択しがちです。
「やる」を選んだら必然的に、行動を起こすことになります。そうすると、うまくいかなかったり予想外の問題が発生したりするかもしれません。だったら、現状維持のままのほうがいいと考えてしまうのでしょう。これは一見合理的のようでいて、実は明らかに間違った判断です。

「それをやったら十中八九失敗する、あるいは状況が悪化するのが誰の目にも明らか」なことでないのなら、迷わずトライしたほうがいい。そのほうが圧倒的にメリットは大きいはずだからです。
トライしなければ、いまのままの状態が継続するということになります。つまり、好転もしないのですから、成功もあり得ないというわけです。


人間というのは同じ状態が続くとマンネリ化し、環境が変わるとそれが刺激となって活性化する。行動を起こせば変化が起きる、そして、その変化は現在の状態に必ずプラスに作用します。もし思うような結果が出なかったとしても、それをやらなかったときより状況は確実にいい方向に変わっているはずです。


感想
この人の前作も読んだが、同じように小気味良くパワーのある文章で、どんどん読み進めていった。惜しむらくは、前作のエピソードが繰り返し出てきていた部分かな。読んだばっかりでまだ記憶に新しかったので、より目に付いたのかもしれないけど。それに、前作とは話の主題が違うわけで、違う観点から論じてるってことなら、同じエピソードを使ってもいいのかな。


この本でも、「迷ったら行動」することを勧めている。「失敗しても、行動によって起きる変化がプラスに作用する」ってのは行動する気持ちを後押ししてくれるな。
それに加え、「行動するならスレッショルドを越えるまで、結果が出るまで続けること。」失敗しても経験が手に入るとはいえ、どうせやるなら成功まで一気に持っていきたいなあ。やると決めたんだから、迷わず一直線に突き進んでいきたい。

一流の部下力

会社でチャンスをつかむ人は皆やっている!  一流の部下力

会社でチャンスをつかむ人は皆やっている! 一流の部下力

上司にとって、良い部下の条件の一つは、「コミュニケーションしていて気持ちがいいこと」です。これは上司・部下の関係云々というより、「人間の特性」です。
つまり、「人間は、感情の動物」なのです。どんなに正しいことを言ったとしても、相手があなたに「いやな感じ」を覚えたならば、その瞬間すべての理屈が通らなくなってしまう可能性が大だからです。
だからこそ、ビジネス能力を伸ばすこと以上に、「コミュニケーション力や人間関係力を伸ばす」こと、特に「相手の感情に対して賢くなる」ことが、その中で最も大切であることを徹底的に理解する。それが一流の部下力なのです。


一流の部下は、返事が早い。上司が部下を呼んでいるときは、何かを頼みたいのです。早く、そして気持ちよく反応してほしいのです。しかも、これはリアルの場面だけのことではありません。メールの場合も同様です。上司から来たメールには、その日のうちにできるだけ早く返事をすることです。
内容がすぐに回答できないことであれば、「本件、調査の上、明日の18時までに報告します」とか、「この企画書の提出期限は、今週一杯いただきたいのですが、それでよろしいでしょうか?」ということを、すぐに返事すべきです。


自分の強みが把握できたならば、その強みが、何に使えるかを考え抜くことも必要です。なぜなら、「リソースは、何かに使われてはじめて価値になる」ものだからです。逆に、それが上司にとっては何の役にも立たなければ、上司から見れば「単なる趣味」にしか過ぎないのです。「自分の強みの上に己を築き、上司への貢献に焦点を当てる」、それが一流の部下力なのです。


感想
上司との良い関係を築き、協力してもらえる、やりたいことをする自由を獲得するためのヒント集。
上司にとって、能力よりもまずは良好なコミュニケーションができることが大切だというのは、確かにその通りだと思う。今現在も、何かとテーマ外の仕事を頼まれることも多いし、それなりに信頼してもらえているのだと思うが、より意識して関係強化に努めたい。

報告をしっかりするってのは、今後改善していかないといけないな。特に、セミナー後の報告なんて全くしていないからな。周りもやってないし、それが普通になっているから。でも、勝手に時間を使っておいて何もアウトプットが無いというのは、上司からしてみれば確かに歯がゆさがあるかも。伝えようと思えば、インプットにもより身が入るだろうし。

自分の能力を磨こうと自分自身にばかり注目するのではなく、もっと周りに目を向けていくようにしよう。自分の自己満足の能力を手に入れても仕方ない。周りに求められる能力を身に付けてこそ価値がある。「上司・チーム・会社にとって何が大切なのか、求められているのか」、という観点から物事を考えていこう。

藤田晋の仕事学

藤田晋の仕事学 自己成長を促す77の新セオリー

藤田晋の仕事学 自己成長を促す77の新セオリー

人はどれだけ自分の意志を強く持っていても、周りの人に影響されてしまう生き物です。ですから、真剣にキャリアアップを考えるなら、偉い人やできる人とのつながりを作るより先に、仕事に対する志の高い人とつながることが、非常に重要になってくるのです。


ビジネスの場では「沈黙は金」ではありません。やりたい仕事や上に引き立ててもらうチャンスを、「弁の立つ人」に奪われてしまうことがあるからです。自己主張や自己PRのできる人が、望む仕事を優先的にさせてもらいやすく、出世もしやすい仕組みが会社の中にはあるのです。

上司にしてみれば、部下一人ひとりに「君はどうしたいのか、何をしたいのか」といったことをいちいちヒアリングするより、部下から「私はこの仕事をしたい」と主張してもらう方が、単純に楽です。そうしてくれれば、何人もいる部下の中から、その人の意欲や能力に注目しやすい。だから、結果として自己主張する人は抜擢されやすいのです。
上手に言ったとか、いいタイミングで言ったかどうかより、「やりたいと言っていた」から、上司は部下を引き立てるのです。


プレゼンテーションで一番大切なのは、自分ではなく、聞き手にたくさんしゃべらせることです。用意した資料を追うのに精一杯で、自分だけが滔々としゃべったがために、大して盛り上がらずに終わる。これが失敗するプレゼンの一番多いパターンです。
プレゼンが上手な人は常に相手と会話しながら、話を進めます。人は説得しようとしても簡単に言うことを聞いてはくれません。相手を話に巻き込むには、自分がぺらぺらとしゃべるよりも、相手に話をさせ、自ら考えてもらうようにする方が、ずっと効果的です。プレゼントは話すことではなく、実は聞くことだと言ってもいいでしょう。相手から話を聞き出して、そこに自分の話を乗せていくのがプレゼンなのです。


感想
いくつか参考になる部分を見つけることができた。特に、上司にはやりたいことを自己主張したほうがいい、というのは納得できた。僕の上司も以前、「お前はやりたいことを言ってくれるから助かる。他の人は何がしたいのか分からない。このまま現状維持でいいと思っているんだろうか。」と言っていたことがあった。やっぱり、どの上司にとってもそうなんだな。今の僕も、内心やりたいと思っていることがある。でも部署の目的に沿っていないことなので言っていない。そういうことでも、何のタイミングでチャンスが来るか分からないから、言っておいたほうがいいんだろうな。資料はまとめてあるので、機会を捉えて説明したい。

あと、「プレゼンは自分ではなく相手に話させる、そうすることで考えさせ納得させることができる」ってのはなるほどなあ。確かに相手を巻き込まないと、本当、孤立したみたいになっちゃうからな。「自分」対「聴衆」という対立構造ではなく、「問題や提言」対「自分と聴衆」というように同じ側に立って見ていくように持っていかないと。頭で分かってもすぐに出来る事ではないけれど、相手を巻き込むように意識して取り組んでいきたい。といっても、そんなに頻繁にある機会じゃないんで、なかなか難しいんだけど。

いやな上司はスタバに誘え!

いやな上司はスタバに誘え!ー人間関係に奇跡を起こす逆転脳の秘密ー

いやな上司はスタバに誘え!ー人間関係に奇跡を起こす逆転脳の秘密ー

「上司にゴマするなんてかっこ悪い。俺は実力で認めさせる」などと簡単に言えるのは、ビジネスの世界だからです。芸能やスポーツなど、もっと厳しい世界でそんな青臭いことを言っていたら、すぐに淘汰されてしまうでしょう。おべっかだろうがごますりだろうが、使えるものはなんでも使って「俺を使ってくれ」とアピールするのが彼らにとっては当然のことなのです。
それをビジネスの世界では、「課長はわかってない」とか、「あんな仕事やってられない」とか、「俺は俺のやり方でいく」なんて簡単に言ってしまえる。上司に気に入られなくても、すぐに給料が減るわけではありません。仮に嫌われても、部署異動したり転職したりすることで、活躍の場が与えられる。だから、そんな甘いことを言っていられるのです。


選択肢が目の前に現れて、どっちをとるかで迷うことが人生でも仕事でも多いものです。このときに、楽な道と険しい道があれば、険しい道に進むことをお勧めします。迷いとは、基本的に可能性が生じているときに起こります。最初から無理だと思っていれば、そもそも迷いは生じません。すなわち迷うということは、ちょっと上の目標に手が届く可能性が芽生えてきたときだと言えるわけです。

例え失敗したとしても、その経験が財産になります。しかし、無難な道は、大きなリスクは無いでしょうが、その道を進んだところで、得るものは何もないのです。成長はないし、得られる経験もありません。「ちょっと背伸びをすれば届くかもしれない」という目標にチャレンジするから、潜在能力が引き出されるのです。それをしないと、いまの自分のできる範囲でこぢんまりとまとまってしまうだけ。だから、迷ったときはチャンスなのであり、そのときには絶対に険しい道を選択すべきなのです。


感想
前々から気になってはいたんだけど、図書館に保管していないため諦めていた本。今回、ようやく重い腰を上げて購入し、読むことが出来た。今後、読みたいと思って図書館に無い本は、どんどん買っていこうと思う。小金を節約するより、読みたいという意欲・欲求を満足させてあげたほうが、得るものは大きいだろう。そうやって買った本ならば、少しでも多くを学ぼうとして集中力や中身の抽出力も上がるだろうから。それに、「経験しないことには成長はない」ってこの本にもあったように、本を読むのを回避すれば、その分の成長は得られないんだからな。

「悩んだときは行動する・より難易度の高い道を選択する」ってのは大事だよなあ。今年はこれを行動の指針として、自分自身をストレッチしていきたい。もしこれが達成できれば、僕の将来も大きく変わるんだろうな。それを具体的に思い描き、モチベーションを高め、意識を保ち続けたい。この一文に出会えただけでも、この本を読む価値があった。

無趣味のすすめ

無趣味のすすめ

無趣味のすすめ

仕事と人生のパートナーシップ
あくまでも基本は信頼だが、その他の要素として、重要な局面でのあいての間違いを正せるか、ということもある。また相手が弱っているときに効果的な言葉と態度を示せるかということもある。そして、もっとも大切な条件があって、それは一人でもやっていけるか、つまり自立&自律ができているかということである。「あなたなしではやっていけない、生きていけない」というのは可愛い感じがするが、あっという間に依存に結びついてリスクが高い。一人でも充分にやっていける人同士が信頼とビジョンを共有することで、初めて理想的なパートナーとしての一歩を踏み出すことができるのだ。


ビジネスと読書
どんな職業の人でも、読書をするかしないかが問題ではなく、どんな情報を自分は必要としているのかを自分で把握できるかどうかが問題である。自分は今どんな情報を必要としているのか、それを正確に把握するのは簡単ではない。読書が重要なのではない。情報に飢えるということが重要なのだ。


スケジュール管理
やるべきことに優先順位をつける、という方法を勧めたい。仕事とプライベートにおけるその人の優先順位が、その人の人生なのだ。


感想
「あたりまえだけどなかなかできない33歳からのルール」の本を読み、そこで引用されていた村上龍の趣味についての文章に感銘を受け、他に琴線に触れる言葉はないかと思って原本であるこの本を購入して読んでみた。

様々なテーマについて村上龍が思うことについて記述されており、まあなかなか面白かった。パートナーの条件については、僕も同意見だ。僕自身、定職について安定した収入があるし、一人暮らしをして家事も一通りこなしているし、一人でだって充分生きていくことは可能だ。だけど、それで本当に人生を楽しめるか、味わい尽くせるのかというと、そんなことはないと思う。より充実した、満足できる生き方を追及するためには、パートナーの存在が不可欠だと思う。同じような思考を持つ、確固とした自分を持ったパートナーと出会えないものかなあ。そういって待っているだけでは何も起こらないのは分かっている。今年は行動の年として、具体的なアクションを起こしていきたい。そうして行動することで得られる経験・知識もあるだろうし。達成感を持って今年一年を振り返ることができるよう、努力していきたい。