カラマーゾフの兄弟 4巻
- 作者: ドストエフスキー
- 出版社/メーカー: 光文社
- 発売日: 2007/07/12
- メディア: 文庫
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最初のケースでの彼はほんとうに高潔であり、第二のケースでの彼はほんとうに卑しいのです。なぜでしょう。それはほかでもありません。彼は、振幅の広い、カラマーゾフ的な気質の持ち主だからです。わたしは、まさにこのことが言いたかったのです。つまり彼のような人間は、あらゆる両極端をいっしょくたにできるし、ふたつの深みを同時に眺めることができるのです。
それはすなわち、頭上にたかだかとひろがる理想の深みであり、眼下に大きく口を開けた、悪臭ふんぷんたる底なしの深みです。
彼は極端です、母なるロシアの大地のように広大です。彼はすべてを呑みこみ、そのすべてと折り合いをつけていけるのです!
感想
初めにコーリャについての話が出てくるんだけど、なぜここで挿入されているのかよく分からなかった。そして、前巻までまともだと思っていたイワンが狂っちゃうし。でも、怒涛の勢いのある巻だった。ドミートリーが逮捕されたことで物語が大きく動き出し、クライマックスに向けて駆け上がっていったような感じ。検事と弁護士の主張も、それぞれに納得感があり、読んでいて楽しかった。
ただ、ここまで壮大な話なんで、物語の全てを味わい尽くせてはいないんだろうな。僕が余計だと思った箇所にも、ドストエフスキーは意味を込めて配置しているんだろうし。僕ってこういう物語に対する読解力があんまりないんだよなあ。主義主張がはっきりした単純な作品の方が読みやすくて好き。そういうのを毛嫌いして避けちゃいけないとは思うんだけど。もしも理解できるようになったら楽しいだろうから。難解な作品に出会ったときにはいつもネットで解説サイトを回ってるんだけど、細部まできちんと消化している人たちって本当に凄いよなあ。ああいうふうになりたいなあ。
続く5巻には解説が載っているそうなので、それに期待。その時改めてこの作品について振り返ってみたい。
図解超高速勉強法
- 作者: 椋木修三
- 出版社/メーカー: 経済界
- 発売日: 2004/11/01
- メディア: 単行本
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勉強時間は「三十分間を一単位」にと言いました。15〜20分間で覚え、5〜10分で覚えたところを想起する(思い出す)のです。
「理解する」ということは、頭の中で文章なり情報なりをイメージ化できた時に起こる頭脳の働きなのです。人の話を聞いていて「何を言っているのか、さっぱりわからない」という時、頭の中はまったくイメージができていません。ということは、理解力と想像力とは密接な関係があることに気付きませんか?そうです。密接な関係があるのです。
トレーニング:新聞のコラムを半分に折り、前半だけを読んで、「後半には何が書いてあるか」とか、「どんな結末になっているか」を想像する。
感想
集中力は結構あるほうだと思うし、家でも他のものに気を取られることなく集中できるが、環境を整えることでより集中して成果を上げられるようになるならば、色々なことを試してみたい。アロマは既に取り入れているが、観葉植物とか、自然音を流すとか。ちゃんと実行に移そう。
「勉強には記憶時間だけでなく、想起時間を設けること」というのも勉強になった。読書については、こうやって読んだ本の印象に残った部分をピックアップしてブログに載せることで、多少は頭に残せるようになっていると思う。この方法により、さらに記憶に残し、達成の確率を上げられるようにしよう。読書以外の勉強にも活用していきたい。
指さし速読法ってのをさっそく試してみたんだけど、結構効果ありそう。今までよりも早く読めたし。この方法を確立して、さらなる読書スピードと内容把握力の向上に努めていきたい。
こういうノウハウ本は、読んだだけでは全く意味がない。良いと思ったことはその場でどんどん取り入れて実践していかないと。そうやって試すなかで、その効果を判断し、切り捨てるか継続するかを決定する。現状維持では何も変わらない。少しでもより良い自分になることを目指し、日々変化し、成長していきたい。
徹底抗戦
- 作者: 堀江貴文
- 出版社/メーカー: 集英社
- 発売日: 2009/03/05
- メディア: 単行本
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いつも読んでいるビジネス書みたいに、本の中身から何かを吸収しなくちゃ、と集中力を高めて読む必要もなかったので、楽な気持ちでするすると読み進めていった。でも結構面白かったし、色々と考えさせられた。
マスコミの偏向報道ってのは、確かにあるよなあ。新聞にしろテレビにしろ、世論におもねっているというか、世論が望む形で論調を形成しているというか。盛者必衰は確かに世の理だろうけど、面白がって乱暴に引き摺り下ろすものでもないだろう。それに、新しいだけで中身のない記事ばかり追求するのもどうだろう。それを読んだからといって何が得られるというのか。流行ばかりに乗らない、考えさせる・ためになる記事作りを目指して欲しいもんだ。
本当に、現状は人々が望んでいる姿なんだろうか。それとも、僕のように考える人間は他の情報源を持っているものなのだろうか。多分探せばそういうのはあるんだろう。現状に留まらず、そういうものを求めて模索していきたい。