40歳アリリタ(早期退職)達成者のブログ

メインは書評(自分語り)。色々と経験する中で自分の生き方が固まり、2014/11/02の記事を集大成に方針確定。2020年3月末、40歳にてアリリタ達成!

ヴェルヌの『八十日間世界一周』に挑む 4万5千キロを競ったふたりの女性記者

ひとつの国、ひとつの大陸を旅するのではなく、世界中を旅行することは、1869年11月のスエズ運河開通によって生まれたものだった。これによってはじめて、ヨーロッパとアジアをじかにつなぐ水路ができたのだ。ほんの半年前にはアメリカ合衆国の大陸横断鉄道が完成していた。運河の開通は事実上、機関車と蒸気船を使ってまっすぐに世界を一巡りできるようになったことを意味した。


エリザベスはそれらの光景を、しっかりと記憶の箱の中にしまっていた。手をのばせばすぐに宝のような思い出に触れることができる。どの思い出も、等しく喜びを与えてくれた。これこそエリザベスが旅のあいだに得たものだった。世界が鮮やかにみえるようになったのだ。あらゆる感覚がこれまでとはまったくちがう鋭さを備えていた。どんなに長い時間が経っても、思い出はどれひとつとして色あせることはないだろう。あらゆる感動を、感情を、まるでその場にいるかのように思い起こせるにちがいない。
エリザベスはつぶやいた。一度はこんなふうに、本当の人生を生きてみたほうがいいんだわ。



感想
ニコ生岡田斗司夫ゼミでお奨めされていた本。ちょうど日本一周に興味を持ち、色々と行動を始めているところなので、「世界一周」という言葉にも心惹かれた。日本一周を達成した後には、世界一周も是非やってみたいよな。その気持ちを高めるためにも、いい機会なんで読んでみることに。


新聞社の宣伝として、旅に出ることになったネリー・ブライ。早さ優先でお金に糸目をつけず旅をするのはちょっと羨ましいけれど。やっぱり時間に追われることなく、自由に楽しめる旅のほうがいいよな。興味を持ったところには長期滞在し、満足した後に次に出かける。特に、ネリーの最終盤なんて、船が早く出港しないことで苛々して精神的に不安定になっていたしね。そんな、苦しい旅は願い下げ。


そういう意味では、競争には負けたけどエリザベスの心持ちのほうが共感できるね。日本にも親しみを感じてくれたようだし。エリザベスも、旅の最終盤は乗るはずだった船が出港しないことになったりと、かなり悲惨なことになっていたけど。


人それぞれの旅行、人生がある。それが世界を複雑に、重厚にし、面白くしている。いいねえ。さて、僕が日本一周に、世界一周に行くのはいつになることやら。