- 作者: 内藤理恵子
- 出版社/メーカー: 風媒社
- 発売日: 2011/07
- メディア: 単行本
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人は皆、さまざまな役割を背負って生きています。「本来の弱い自分」と「虚像を演じている強い自分」、どっちが本当の自分?この疑問に対して、どちらかだけを選択したときに、本当の嘘が始まるような気がします。人間は「コレが自分です」というものがなく、矛盾したものの間で反省しながら、自分がどうあるべきか選ぶものだ、ということです。
映画「茶の味」
「個人の内面の孤独」と「家族の繋がり」を両輪に描いた邦画。われわれの苦悩のほとんど全部が社交界から生ずるもの。社交界を必要としないほどのものを本来わが身に具えているということは、大きな幸福である。
映画「ヴィトゲンシュタイン」
哲学者の人生を映画化
映画「ラン・ローラ・ラン」、「ドニー・ダーコ」
「もしあの時にこうしていれば・・・」という仮定の世界。人生のやり直し。
感想
映画はほとんど見に行かないけど、DVDは週に1本のペースで見ている。ジャンルとしては、ドキュメンタリーとか、人間模様を描いた作品が好き。頭をからっぽにして楽しめるものよりかは、見ることで考えさせられるものや、知識が得られるもの。まあ、読書の傾向と似たようなものかな。
映画は2時間前後という尺に合わせるため、物凄く中身が濃いのがいいよな。映像と音声の力もあり、訴えかける力も強い。情報量でいえば、本よりも映画のほうが上。とはいえ、それらを十全に受け取れているわけではないんだけど。僕はストーリー至上主義なんで、演出とか演技はあまり気にしない。演者にも興味ないし。本当は、そういうのを含めてトータルで楽しめるようになれたらいいんだけどな。
この本は、哲学的要素を含む映画を紹介してくれる。僕の嗜好にぴったり。いくつか面白そうな映画が見つかったので、順次見ていこうと思う。