風雲児たち
- 作者: みなもと太郎
- 出版社/メーカー: リイド社
- 発売日: 2002/03/28
- メディア: コミック
- 購入: 7人 クリック: 98回
- この商品を含むブログ (87件) を見る
TSUTAYA DISCASのコミックレンタルで全20巻を借りて読んだ。関が原の戦いが起こった1600年から、坂本竜馬が土佐を旅立った1853年までを描く。著者が本当に書きたかったのは、続編の「幕末編」だそうで、そのための下準備として描かれたのが今作。準備に何巻・何年かけてるんだ、って話だけど。
歴史に親しもう企画の第二弾として。マンガスタイルなので頭に入りやすいし、記憶にも残りやすい。初めの取っ掛かりとしては良かっただろう。ボリュームも満点で、大満足だった。読むのにもかなり時間がかかったけど。とはいえ、これだけの長期間にわたる物語なので、省略されたり駆け足になったりする部分があるのは仕方ない。今後、興味を持った部分は、別の本で詳しく追っていこう。
これだけの駆け足だったとしても、本当に色々な人間ドラマが溢れており、こういうことを知らないでいるのは勿体無いよなあと改めて思ったり。解体新書にまつわる翻訳の苦闘とか、鎖国下で海外の知識を取り入れ広めることに貪欲な姿勢とか、未開地を知る努力とか。そういう先人たちのおかげで今があるのが感じられる。今がどれだけ恵まれているか。それをどれだけ認識し、活用できているか。姿勢を正される。
幕末編を読むのも楽しみだ。