40歳アリリタ(早期退職)達成者のブログ

メインは書評(自分語り)。色々と経験する中で自分の生き方が固まり、2014/11/02の記事を集大成に方針確定。2020年3月末、40歳にてアリリタ達成!

年収100万円の豊かな節約生活術

年収100万円の豊かな節約生活

年収100万円の豊かな節約生活

友人たちの反応には、何か(意味のあること)をしなければいけない−すなわち「人間たるもの、何かをしてなんぼ」という思いが背後にあるのだろうが、ところがどっこい、今の僕はそんな思いからはかなり離れたところにいるのだ。焦りや自責の念にさいなまれたりはしない。
「何かをしてなんぼ」「何かになってなんぼ」という観念や、「かくあるべき」「ねばならぬ」「意味があるかないか」という発想で自分の考え方や行動に価値判断を下し、己れの人生を縛り上げることは、もうやめてしまったというわけだ。


金はたくさんあるに越したことはない。ただ、わざわざ時間と労力を費やしてまで、これ以上稼ごうという気にならないだけ。金をたくさん稼がなくても自分なりに満ち足りた人生が送れるのなら、それに越したことはないではないか。いったいそれ以上の何を望むというのだろう。


何に贅沢を感じるかは、人によって違うのが当たり前。何に心の豊かさを感じるかもそう。なにも自分の幸福や健康をないがしろにしてまで、社会の常識や価値観をそのまま受け入れる必要はありません・・・たしかにそれをそのまま無批判に受け入れ、ただ従っているのは楽なものではありますが。
社会の常識や価値観なんて利用するもので、縛られたり、踊らされるものじゃない−少なくとも僕はそう思っています。もちろん社会の常識や価値観は尊重する。批判もしない。だが、自分がそれに従うかどうかは自分で決める。そして、そのリスクは甘んじて受け止めろということですね、結局は。



感想
先週は夏休みで、北陸に旅行に行ってきた。事前に宿は予約せず、気の向くまま移動した先で宿を取る。何にも縛られない、気ままな一人旅。長期休みの時にしか出来ないわけだけど、やっぱりこういうのっていいよなあ。


前に本「イギリス式年収200万円でゆたかに暮らす」を読んで以来、アーリーリタイアについての関心が湧き起こり、そういう人たちのブログを幾つか読んでいる。僕の人生目標は、「誰にも依存せず、自立・自律した生活をすること」。これって、会社依存を脱出してこそ実現することだよな。ならば、そのための活動を今から始めることこそ、目標に適っている。
それに、世界環境が急速に移り変わっている現代、今のままの働き方を継続できるとは到底思えないし。どんな環境の中でも生き抜いていく覚悟はあるけれど、その影響は出来るだけ軽減させたい。安定している今のうちに、それなりの基盤を築いておかないと。
資産形成については地道に取り組んでいくとして、まずは心構えについて学ぼうと思い、通常のサラリーマン生活から抜けた人達の書いた本を色々と読んでみた。


本書の著者は、年100万円の生活をしていると言う。100万円とはいえ、節約生活をしているつもりはなく、これで十分満ち足りた、豊かな生活が出来ているそうだ。低コストでそれが感じられるならば、それに越したことはないよな。僕も、将来のために今を犠牲にするつもりはない。ただ生き延びるためだけの節約は勘弁。僕の場合、それを100万円で実現するのは難しそう。まあ、家賃が無ければ楽勝なんだけど。


その他、生活術の部分はあまり参考にならなかった。著者がこだわっている食について、僕はあまり関心がないからな。必要な栄養が摂れさえすればいい。
ただ、生きることについての考え方の部分は、僕と結構似通っていたかな。この人生で何かを実現しなくちゃいけない、なんて高尚なことは考えていないし、世の中の価値観に縛られるつもりもない。共感できること、既に身に付けていることが多かった。この点からも、僕にはリタイア生活の適性がありそうだなあ。