皇帝フリードリッヒ二世の生涯 下
- 作者: 塩野七生
- 出版社/メーカー: 新潮社
- 発売日: 2013/12/18
- メディア: 単行本
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飛び立っていく鷹にとっては、勝者か敗者かなどということは、関係なくなっているのではないか。生ききった、と言える人間にとって、勝者も敗者も関係なくなるのに似て。
感想
上に引き続き。周りが全て中世の価値観で生きている中、これだけ自分の思うままに生きた人って凄いよな。反発にも全て、対処してみせた。例え自分の死後、揺り戻しによって後が続かなかったとしても。塩野さんも言うように、これだけ「生ききった」人であれば、その後がどうなろうが満足だろう。少なくとも、自分に出来る備えはきっちりしていたんだし。
周りに左右されずに生きるってのは僕が目指していることでもあるけれど、さすがにここまでは出来ないなあ。同列に並べるのはおこがましい。まあ、僕は別に世間に反発して生きようってわけじゃないからな。仕組みの中で、最大限の効果を得ようとしているだけで。その程度の覚悟で達成できる些細なもの、とも言えるし、その程度で実現できるほど社会が整ってくれた、とも言える。ここまでの道を整えてくれた先人達には感謝だよな。
そういった世の中でも、常識に縛られて生きている人は多い。生きざるを得ない人も多い。そんな中、僕は僕なりの道を見出すことが出来、それを達成できる立ち位置にもいるわけだから。是非とも実現させるべく、頑張っていきたいもんだ。
見方によれば、苦難を避ける、何ごともやらない生き方、かもしれない。でも僕としては、一番充実感が得られそうだと判断して選んだ道だからな。周りの価値観は気にせず、望むままに生きたい。