金持ち父さん貧乏父さん−アメリカの金持ちが教えてくれるお金の哲学
- 作者: ロバートキヨサキ,シャロン・レクター(公認会計士),白根美保子
- 出版社/メーカー: 筑摩書房
- 発売日: 2000/11/09
- メディア: 単行本
- 購入: 71人 クリック: 1,223回
- この商品を含むブログ (533件) を見る
あなたにとって最大の財産は、あなたの知識、「知っていること」だ。反対に最大のリスクは「知らないでいること」だ。どんなことにもリスクはつきものだ。だからこそ、それを避けるよりもうまく乗り越える方法を学ぶことが大切だ。
「広く浅く知る」というのが金持ち父さんのアドバイスだった。
残念ながら実際の社会で成功するには、すぐれた才能だけでは不充分だ。(ある人は)「彼らが大金持ちになるにはあと一つ技術が必要だ」と言っていた。
将来の価値を見極めるという原則は、投資の対象が何であれ同じだ。(不動産、投資信託、新しい会社、新しい配偶者)
対象が何であれ、将来の価値を見極めて選択するプロセスは同じだ。つまり、自分が求めているものをはっきりと知り、それにねらいを定めてさがすということだ。
感想
最近知り合った人が、「今までの人生で一番影響を受けた本」だというので、改めて読んでみることにした。この本は一度、発売当初話題になっていた時期に読んだことがある。でも当時は、本の内容を抽出したり、感想をまとめたりするような習慣は持っていなかったからな。僕がこの本を読んでどんなことを考えたのかは全く記録・記憶に残っていない。内容で唯一思い出せるのも、「お金を働かせる」ということくらい。そんな状態なんで、もう一度読んでみてもいいかな、と。
こうして読み返してみたわけだけど、やっぱりなかなか面白い本だったんだなあ。この本に出会った後も、たくさんの本を読んできて、その中で色々と学んできた。だから、これ一冊から、今の僕がどの程度の影響を受けたのかは分からないけど。でも、「一つの価値観に染まらず比較対象を持つこと」「知識は力・知らないでいるのはリスク」なんてのは、僕も生きていくにあたって大切にしていることだし。投資に興味を持ったのはこれがきっかけだったような気もするし。それなりに糧には出来ていたのかな。
たとえすぐには行動に結びつかなかったとしても、背中を押す原動力の一つとなっていたんだとしたら嬉しいよな。学んだことが自分の中で芽になって育ち、知らぬ間に花開いていたんだとしたら。
今回の読書では、お金についての話の部分にはあまり興味を惹かれなかった。代わりに、別の部分で新たに身につけたい・磨きたいって箇所がいくつかあった。もし三度目にまたこの本を読む機会があったとして、その時にもさらなる成長を実感できていたらいいなあ。まあ、学んだことを即行動に移すのが一番いいってのは分かってるんだけど。