まず、ルールを破れ すぐれたマネジャーはここが違う
- 作者: マーカスバッキンガム,カートコフマン,Marcus Buckingham,Curt Coffman,宮本喜一
- 出版社/メーカー: 日本経済新聞社
- 発売日: 2000/10/20
- メディア: 単行本
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どんな職務でも、非凡なパフォーマンスを発揮するには才能が必要だ。なぜなら、どんな職務でも、非凡なパフォーマンスを発揮するためには、そのための具体的な考え方や感じ方あるいは行動の、ある「習慣的」パターンが必要だからだ。非凡な能力が「万人が認める」ものか無名のものかに関係なく、すぐれたマネジャーには非凡な能力が才能無しには生まれてこないことが良く分かっている。
すぐれたマネジャーである証の一つに、それぞれの部下本人にしかない才能を詳しく分析する能力が挙げられる。意欲の源は何か、どのような考え方をしているのか、どのようにして人間関係を築いているのかといったことだ。マネジャーの目標は、どの従業員に対しても、それぞれの「登場人物」がその役目を最大限演じきれるように協力することだ。
個人個人の強みを見つけ出し、その強みを活かすことにこだわるということは実に真面目な取り組みなのだ。それは部下を助けて、その目標を達成できるようにもっていく最も効率的な方法だ。それが、本当の自分を発揮する責任を部下にとるように仕向ける最高の方法なのだ。そしてそれ以外に、部下一人ひとりに対する経緯を表す方法はない。部下の強みへのこだわりこそ、マネジャーとしての努力のすべてを語れる核心的仕事なのだ。
すぐれたマネジャーがその任務の中心に据えているのは触媒としての役目だ。つまり才能をパフォーマンスに開花させることだ。したがって、部下と一緒の時間を過ごすときに、部下の弱点の克服や修正、指導をすることはない。むしろ知恵を絞って、その部下のきわだった才能を解き放つもっとよい方法を考え出そうとしている。一人ひとりの能力を最大限に発揮させるような、その人に対してだけの一連の達成目標を作り上げることに精力を注ぐ。各個人独自のスタイルに光を当て、それを完璧に育て上げるように努力する。本人にもそれを意識させる。
従業員を生産的な人材に「変える」ことができるマネジャーは一人もいない。マネジャーは触媒だ。つまり従業員の才能と顧客/会社の要求との相互反応を加速させられる存在だ。
感想
かなり多くの有益な情報を得ることができた。上司のなすべきことについて、今まで思っていたことと異なる提案もあり、深く考えさせられた。この本を最大限活かすのは僕が上司になったときだとしても、自分自身を理解するために自問すべき質問項目に当たり、強みについてしっかりと把握し活かしていきたい。