40歳アリリタ(早期退職)達成者のブログ

メインは書評(自分語り)。色々と経験する中で自分の生き方が固まり、2014/11/02の記事を集大成に方針確定。2020年3月末、40歳にてアリリタ達成!

この人はなぜ自分の話ばかりするのか−こっそり他人の正体を読む法則−

この人はなぜ自分の話ばかりするのか―こっそり他人の正体を読む法則 (ヴィレッジブックス)

この人はなぜ自分の話ばかりするのか―こっそり他人の正体を読む法則 (ヴィレッジブックス)

人を読むためには、たくさん情報を集め、一貫した行動パターンを見つけなければならない。一つ一つのピースではなくて、パターンこそがその人の正体を見せてくれるものなのだ。


性格を決める三つのポイント ― 思いやり度、育った環境、人生への満足度
?思いやり度
思いやりの深さを見れば、その人の考え方や行動がある程度は予測できるものだ。思いやりのある人は、寛大で公平、誠実、穏やかで愛情に溢れ、家族思いで人を許すことを知っており、人間のもろさを分かっていることになる。

?育った環境
裕福な家庭だったか貧しい家庭だったか。子供の頃に充分に愛情やサポートを与えられたか、広く世の中を見せてもらえたか。人生観とは、感情的欲求や物質的欲求が充分に満たされたかどうかに大きく影響を受けるものだ。

?人生に対する満足度
目標を達成した人は自分の義務と責任を大切にするようだ。思いやりもあり、人の支えになろうとする。自分や他人とうまく付き合えるし、より楽観的にもなる。心が広く努力家で勤勉でもある。


外見は本人が選択できる身体的特徴なので、その人が他人にどう見られたいのかが分かる。服装からその人は実用本位か贅沢か、などの価値観が分かることもある。身だしなみが性格の様々な側面を映し出すこともある。その人の感情や信条、価値観を知る手掛かりを提供してくれることもある。
自由な時間をどこで過ごすかはとても大切な手掛かりになる。行動範囲、どれくらいの時間を費やすか。人間環境は広い意味で選ぶことができるので、その人の性格や価値観、希望や野望を反映していると言える。
親の子供への接し方、子供の親への接し方を見ると、その子供がどうやって育てられたか、他人とどう接するかがかなり予測できるものだ。



感想
軽い気持ちで読んでみたのだが、かなり興味深く読むことが出来た。本当に、色々な情報から相手のことが分かってしまうんだなあ。僕はこういう「相手を読む」ことに関心がなく、よって自分がどう見られているかも気にしてこなかったんだけど、そういう術を身に付けた人からしてみれば僕のことがよく分かっただろうなあと思う。何気ない行動の一つ一つが自分自身の核を反映したものになってしまうわけだ。恐ろしいもんだ。特に後ろめたいことはないけど、警戒心は働くかな。知ってどうするつもりなんだ?って。


この本の知識は結構使えるかもな。相手の性格を把握し、最適な受け答えをするようにすれば、もっと効果的に立ち回ることができるようになるんだろう。なんか人間関係にテクニックを使うことに若干の抵抗を感じるが、より過ごしやすい環境を構築するためには、こういう技術は必要なものなんだろう。
人の性格を決める二番目の要素として育った環境がある。僕の環境はどうだったんだろう。良かった面も悪かった面もあるけど、その全てが僕の性格に反映されているんだろうなあ。そう考えると、人の親になることの責任の重さを感じる。


この本で得た知識を自分のものにし、人を判断する材料にしていきたい。相手がどんな人なのかに関心を持ち、積極的に関わっていけるようになりたい。そして、相手を判断することにより、翻って自分自身がどう見られているかを意識し、よりよい方向に自分を高めていきたい。