サブリミナル・インパクト
サブリミナル・インパクト―情動と潜在認知の現代 (ちくま新書)
- 作者: 下條信輔
- 出版社/メーカー: 筑摩書房
- 発売日: 2008/12/01
- メディア: 新書
- 購入: 19人 クリック: 79回
- この商品を含むブログ (73件) を見る
独創性を培う訓練?
本能の赴くままに遊んでみる。ときおりは過激な刺激を与える。この場合の刺激というのは、知的、論理的な刺激とは限らず、音楽のような情動的な刺激、スポーツのような身体的刺激、長い節食後のグルメ三昧とか禁欲後のアルコールやセックスなど。そうした報酬系に直結する刺激がいいんじゃないか、と思います。
そしてその時に、自分の心の潜在的な部分からの微妙な信号、ささやきに注意を向ける。なぜだか知らないが気になることは書き留める、とか。自分の言い間違えや記憶違い、混同、行為の誤りに注目してみるとか。夢を書き留めるというのも、これに似た意味があるでしょう。ここでは潜在認知という理由付きで提案しているわけです。
つまりここでは、意識的な好みや選択に至る一歩手前の前駆的な心理プロセス、たとえば定位反応や手掛かりの目立ちやすさ、さらにいえば「気がかり」などに注目しているわけです。