40歳アリリタ(早期退職)達成者のブログ

メインは書評(自分語り)。色々と経験する中で自分の生き方が固まり、2014/11/02の記事を集大成に方針確定。2020年3月末、40歳にてアリリタ達成!

サブリミナル・インパクト

サブリミナル・インパクト―情動と潜在認知の現代 (ちくま新書)

サブリミナル・インパクト―情動と潜在認知の現代 (ちくま新書)

パチンコ屋での威勢の良い音楽。派手な音が射幸心をくすぐり、気が大きくなってつい財布の紐を緩める結果になるということは、業界が長年かけて学んだ知恵なのでしょう。ラスベガスや世界のカジノがまったく同じ手段、つまり過剰な光量と音量を使っているのは、偶然とは思えません。音楽やCMのますます過大になる音量。これも議論の余地はないはずです。


独創性を培う訓練?
本能の赴くままに遊んでみる。ときおりは過激な刺激を与える。この場合の刺激というのは、知的、論理的な刺激とは限らず、音楽のような情動的な刺激、スポーツのような身体的刺激、長い節食後のグルメ三昧とか禁欲後のアルコールやセックスなど。そうした報酬系に直結する刺激がいいんじゃないか、と思います。
そしてその時に、自分の心の潜在的な部分からの微妙な信号、ささやきに注意を向ける。なぜだか知らないが気になることは書き留める、とか。自分の言い間違えや記憶違い、混同、行為の誤りに注目してみるとか。夢を書き留めるというのも、これに似た意味があるでしょう。ここでは潜在認知という理由付きで提案しているわけです。
つまりここでは、意識的な好みや選択に至る一歩手前の前駆的な心理プロセス、たとえば定位反応や手掛かりの目立ちやすさ、さらにいえば「気がかり」などに注目しているわけです。