30歳からの成長戦略
- 作者: 山本真司
- 出版社/メーカー: PHP研究所
- 発売日: 2004/12/23
- メディア: 単行本
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・負け組編入恐怖症
安全欲求が満たされないと不安視する
学ばないと負け組になるという強迫観念にとらわれる
・戦略不在症候群
見境なく流行のビジネス・スキルに手を出す。捨てる戦略の不在
・目標モデル喪失症
自分の目指すべき生き方を体現する目標モデルがいない
・批判精神旺盛な人は、必ずしも優秀とは限らない
思考停止の罠にはまる可能性大
・自分の能力を鍛えるには、批判主義から対案主義にシフトすることが必要
「できない」ではなく「どうしたらできるか」を考える
正しい議論とは、どちらか一方の極端から議論をスタートさせて、次のもう一方の極端に振るといったやり取りを繰り返すことである。
⇒「着眼両極・着手単極法」
いきなり平均を狙ってはいけない。片方だけに偏ってもいけない。最初からキャッチボールをするということを念頭に置き、作業のスタートはどちらか片方からもう一方にボールを投げるところから始めるのである。
感想
最近この本の新装版が発売されたんだけど、図書館ではかなり人気でなかなか借りられないため、5年前に発売された古いほうを読んだ。核の部分は変わらないだろうしね。評判通り、なかなか面白い本だった。といっても、この中で提言されている内容は、既にどこかで読んだことのあるものだったり、試行錯誤を繰り返して自分で辿り着いたものだったりと、新たな気付きが得られたというものではなかったけど。ただ、こうして体系立てて論じてもらうことにより、自分の中での認識を整理できたと思う。
僕も一時期MBAに憧れ、グロービスから出ているMBAの本を読み漁ったことがあった。似たような資格である診断士を取ったり、ビジネススクールに実際に通うことを具体的に考えたり。でも、それをすることで仕事にどれだけ活かせるかって考えると躊躇してしまって、今に至る。費用もかなりかかるし、それに見合うものが本当に得られるんだろうかって。欧米と違い、それが会社の中で適正に評価されるわけでもないし。それに、この本でも言っているように、MBAの知識は大衆化されてきているからな。僕も本から大体の概念や知識を習得してしまったように。まあ、人脈の構築や、事例検討による思考パターン形成・強化ってのもMBAの魅力ではあるけれど。
だから、今現在の僕は、どういう面で差別化を図っていこうかと、その種を探し、それを齧っているところ。その方向性にお墨付きを得られたようなので、自信を持って突き進んでいきたい。とはいえ、本当に価値のある差別化要素って何だろうと考えると、難しいものがあるんだけど。まあ、好きなもの・興味のあるものから選んでいるんだから、このまま続けることは可能だろうし、そうすることこそが大事なんだろうな。全体思考は僕も心がけていることだけど、「着手単極」ってのも意識して、足して二で割る平凡なものにならないよう気を付けていこう。