新ゴーマニズム宣言SPECIAL靖国論
- 作者: 小林よしのり
- 出版社/メーカー: 幻冬舎
- 発売日: 2005/08/01
- メディア: 単行本
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歳を取るにつれてわしの身近にいた者たちの霊を意識しながら生きている自分に気づく。共に生きている者たちの視線をあまり気にしないわしが共に生きた者たちの視線を気にしてしまう。その上さらに自分が生を享けたこの時代、この国土に何かを伝えたくて死んでいった者たちの視線が気になってしまう。だからわしはこっそり靖国神社に行ってみる。
感想
今まで読んだことのあるゴー宣の内容と被る部分もあったが、靖国と関連する部分を抽出してまとめたってことなんだろう。著者の立場がよく理解できたし、僕もそれに共感できた。
日本人が、気付くと気付かないとに関わらずその根底に持っている宗教観ってのは、悪くないなと思った。靖国に祀られている人に限らず、これまでに生きた先祖達、彼ら一人ひとりの行動があって今の自分があるわけだからな。道筋や結果がどうあれ、その点は感謝できる。実際、なかなかいい位置に導いてくれたと思う。日本人に生まれたってことは、それだけでかなり幸福なことだよ。その感謝の気持ちを改めて引き出し、思いを馳せる機会があってもいいだろう。というより、もっともっとそれを強く感じるべきなんだろうな。
僕は靖国神社に行ったことはないんだけど、近いうちに行ってみたい。