40歳アリリタ(早期退職)達成者のブログ

メインは書評(自分語り)。色々と経験する中で自分の生き方が固まり、2014/11/02の記事を集大成に方針確定。2020年3月末、40歳にてアリリタ達成!

新ゴーマニズム宣言SPECIAL平成攘夷論

新ゴーマニズム宣言SPECIAL 平成攘夷論

新ゴーマニズム宣言SPECIAL 平成攘夷論

歴史から切り離されたイデオロギーだけで作られた実験国家・人工国家が、ソ連・中国・北朝鮮、そしてアメリカなのだ!アメリカも左翼国家なのである。中国もアメリカも歴史の蓄積としてのルールがない人工国家である。従って、自然な愛国心がないから、外に敵を作って団結するしかない。日本の歴史の連続性は、むしろヨーロッパに近い。日本は、アメリカや中国とは全然、違う国なのだ。

アメリカのバッツ農務長官は「食糧は武器であり、国際交渉の有力な道具だ。」と公言しており、CIAの内部文書にも、「アメリカ政府は食糧難に悩む大衆に対し、生殺与奪の権利を握れよう。」とあったという。実際、アメリカは一発の銃弾も使わずに日本の生殺与奪の権を握りつつ、都合のよい「在庫品のはけ口」を確保し続けている。この状態を永遠に保つため、アメリカはどこまでも日本の食文化と農・漁業を破壊していくのだろう。

江藤淳「自国の戦死者を、威儀を正して最高の儀礼を以て追悼することを禁じられた国民が、この地上のどこにあったろうか。国人よ、誰に謝罪するより前にそのことを嘆け。そして、決して屈するな」
摩擦回避の事なかれ主義をいまこそ捨てよ。「攘夷」の気概なき「友好」は単なる「隷従」にすぎないと知れ!


感想
諸外国に侵されつつも、関係悪化を恐れ、妥協に妥協を重ねる日本。そんな日本に対し、幕末期の「攘夷」運動に見られる精神を思い出せ!と説く本。中国、韓国、アメリカ、ドイツ、ロシア、そして反日日本人に対して吼える。
中・韓についてはこれまでさんざん読んできたので、その総まとめって感じだった。米・独・露についても、まあ今までも扱われてきた内容も結構含まれていたけれど。でもこうして「攘夷」という一つの視点から諸外国について論じていくってのはなかなか面白いな。著者の主張はとても大事なことだと思うから、色々な角度から理解を深めて自分の知識としていくことは大切だよな。
特にアメリカについての部分は面白かった。TPPについての議論が新聞を賑わせているけれど、どうしていくのが日本にとって本当に最善になるのか。声の大きい側の利益誘導に惑わされることなく、全ての要素を考え合わせて深く議論し、結論を出してもらいたい。