クーリエ ジャポン 2011年 12月号
COURRiER Japon (クーリエ ジャポン) 2011年 12月号 [雑誌]
- 出版社/メーカー: 講談社
- 発売日: 2011/10/25
- メディア: 雑誌
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・世界の貧困層は、それほど飢餓に苦しんでいるわけではない
・発展途上国の貧しい人にも、食べ物より大切なものがある
インドの事例⇒もし本当に飢えているのなら所持金のすべてを食費に回すはずですが、そんな人は実際にはいないのです。貧困世帯の支出に占める食費の割合は、農村部で36〜79%、都市部で53〜74%でした。
「幸福度が高い人生を送るためには何が必要なのでしょうか?」
「経験する自己」の人生は、連続する無数の瞬間から成り立っています。そのときどきの体験こそが人生のすべてであり、そこでいかに幸せを感じるかが「経験する自己」にとっては重要です。
しかし、「記憶する自己」は違います。「記憶する自己」にとっての人生は、プロットを伴った物語です。その物語のなかでは、無数の細かな体験は消え去ってしまいます。代わりに重要になるのが、体験の変化や結末です。それらで構成された物語の内容次第で、「記憶する自己」の感じる幸福度は変わってきます。
「子育てはコストに見合う幸福をもたらしてくれるのでしょうか?」
現代の親は子育てに過剰に投資している。多くの親は、自分の励ましとお金と時間が子供の将来を左右すると考えがちです。ところが、子育てが子供の人生に与える長期的な影響は、世間で考えられているよりはるかに小さいのです。
感想
貧困問題について。先月号の途上国支援について書いた感想とも同じだけど、画一的、表面的な支援では何の成果も上げられない。同じ貧困でも、その内容や背景は全く異なる。それぞれに合った対策を取らなければならない。
飢餓状態にありつつも、食糧のみにお金を使うわけではない。「人はパンのみにて生くる者にあらず」。ってのとはちょっと違うか。でも確かに、人はただ単に生き長らえるためだけに生きているわけじゃないもんな。そういう心理も読み取った上で、効果的な対策を考えなくちゃ。
「経験する自己」と「記憶する自己」について。僕は、幸せに生きることこそが人の最大の目的だと思っている。だから、この問題にはすごく興味がある。どっちも大事だ、っていう無難な結論になりそうな気もするけど。一応、本も紹介されていたので、さっそく読んでみよう。
子育てについて。出来れば子供は欲しいと思っているけれど、子育てに全てを注ぎ込むつもりは毛頭ない。もちろん、出来る限りの支援は惜しまないつもりだけど。意味があると思えることには、ね。多少甘めにするにしても、費用対効果はちゃんと考えていきたい。大学の費用なんて自分で出せ、って思ってるし。立て替えてあげるから。
でも、実際に子を持つと、こういう気持ちも変わっちゃうものなのかなあ。変わるんなら変わるで、別に構わないんだけどさ。子供の成長が自分の全て、と思うようになるのであれば、自分の幸せと相反することは無くなるんだし。