40歳アリリタ(早期退職)達成者のブログ

メインは書評(自分語り)。色々と経験する中で自分の生き方が固まり、2014/11/02の記事を集大成に方針確定。2020年3月末、40歳にてアリリタ達成!

記憶する技術

記憶する技術

記憶する技術

覚えなければいけない対象に関心をもつ。あるいは関心をもつような動機を見つける。それで十分だ。もっといえば、記憶とは「何をどれだけ覚えたのか」という量の問題ではない。そこから何を学び、どう生かすのかという生き方の問題である。過去の記憶にどんな意味を与え、これからどんな記憶をインプットしていくのか。その技術こそが、生き方そのものだ。記憶とは量ではない。生き方だ。


考えることも大事だが、どこかでいったん止めて、決断することが必要なのだ。考えてばかりではダメなのだ。どこかで打ち切ることを学ばなければいけない。考えることだけを自己目的とした勉強で、自己満足してはいけない。それではうまくいかない。進展がないのだ。


自分の目の前の出来事にどういう意味を与えるかは、その人自身が決めることだ。その人がどんな記憶を蓄積してきたかが、その人らしさに直結するといえる。人柄というのは、その人の記憶のデータベースの量と、それを適切に引き出せるかというアウトプットにかかっている。



感想
記憶力とか記憶術とか言われると、何だか興味を惹かれてしまう。今現在、記憶力が必要となるような勉強をしているわけでも、記憶力の弱さに悩んでいるわけでもないんだけど。なんでなんだろう。人の本質や生き方には興味があるし、「記憶が人を作る」っていう意識から、心惹かれているのかも。

この本は、純粋に記憶を伸ばすノウハウを求めている人からしたら、肩透かしとなるような内容。でも上記のようなことを求める僕からしたら、なかなかぴったりだった。といっても、「やっぱりそうだよな!」という確認が出来たっていう部分が多かったけど。


意味の無い記憶を蓄えるつもりはないし、自分が幸福になるために使えるものは使う。やれることはやる。記憶だってそう。完全に操作できるものでもないが、効果も大きいしね。

出来事への都合のいい意味づけは得意だけど、「考えるだけで満足してはいけない」ってのはよく胸に留めておかないと。こういうこと、結構あるからなあ。それこそ、都合よく考えてそこでストップしてしまう。「考えることが好きなんだ」とかね。それも真実ではあるんだけどさ。自分の中での満足だけでなく、外に現れる満足も求めていきたい。