記憶する技術
- 作者: 伊藤 真
- 出版社/メーカー: サンマーク出版
- 発売日: 2012/03/26
- メディア: 単行本
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考えることも大事だが、どこかでいったん止めて、決断することが必要なのだ。考えてばかりではダメなのだ。どこかで打ち切ることを学ばなければいけない。考えることだけを自己目的とした勉強で、自己満足してはいけない。それではうまくいかない。進展がないのだ。
自分の目の前の出来事にどういう意味を与えるかは、その人自身が決めることだ。その人がどんな記憶を蓄積してきたかが、その人らしさに直結するといえる。人柄というのは、その人の記憶のデータベースの量と、それを適切に引き出せるかというアウトプットにかかっている。
感想
記憶力とか記憶術とか言われると、何だか興味を惹かれてしまう。今現在、記憶力が必要となるような勉強をしているわけでも、記憶力の弱さに悩んでいるわけでもないんだけど。なんでなんだろう。人の本質や生き方には興味があるし、「記憶が人を作る」っていう意識から、心惹かれているのかも。
この本は、純粋に記憶を伸ばすノウハウを求めている人からしたら、肩透かしとなるような内容。でも上記のようなことを求める僕からしたら、なかなかぴったりだった。といっても、「やっぱりそうだよな!」という確認が出来たっていう部分が多かったけど。
意味の無い記憶を蓄えるつもりはないし、自分が幸福になるために使えるものは使う。やれることはやる。記憶だってそう。完全に操作できるものでもないが、効果も大きいしね。
出来事への都合のいい意味づけは得意だけど、「考えるだけで満足してはいけない」ってのはよく胸に留めておかないと。こういうこと、結構あるからなあ。それこそ、都合よく考えてそこでストップしてしまう。「考えることが好きなんだ」とかね。それも真実ではあるんだけどさ。自分の中での満足だけでなく、外に現れる満足も求めていきたい。