フォーリン・アフェアーズ・リポート 2012 No.10
フォーリン・アフェアーズ・リポート2012年10月10日発売号
- 作者: ティモシー・ガートン・アッシュ,C・フレッド・バーグステン,リチャード・ハース,アンドレア・ルイス・キャンベル,ローリー・ギャレット,他,フォーリン・アフェアーズ・ジャパン,Foreign Affairs Japan
- 出版社/メーカー: フォーリン・アフェアーズ・ジャパン
- 発売日: 2012/10/10
- メディア: 雑誌
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2012年春に、「生活の安全を脅かす最大の問題は何か」をテーマに中国の16の都市の住民を対象に実施された世論調査でも、81.8%の人が「食の安全を心配している」と答えている。(これに次いで49%が治安、36.4%が医療の安全、34.3%が交通の安全、そして20.1%が環境問題を心配していると回答している)
2007年にアジア開発銀行が公表した報告は、(中国では)毎年3億人が食品の摂取によって何らかの疾患にかかっている可能性があると指摘していた。
なぜ中国で食品汚染危機が起きているのか。私はその理由を、生産・供給側が「市場経済の拡大ペースに応じてビジネス倫理を確立できず、政府の規制もそのペースについていけずにいること」に求めた。
効果的な規制も道徳的な自制もなければ、公共の利益よりも、個人の利益が優先される。基本的な道徳や倫理が大きく後退している世界では、社会破綻というシナリオでさえも、現実離れしているとは言えないだろう。
感想
やっぱりこの雑誌はいいな。ヨーロッパ危機について、ロシアについて、イスラエルについて、その他の国について。色々な国際状況について知れるのは面白い。ネットで調べれば、さらに深い情報を追うことも出来るんだろうけど、自分の興味の対象をそこまで広げることは出来ないからな。拡散しすぎて効率が悪い。だから、質の高い情報をこうして集めてくれるのはありがたい。ユーロ問題にしたって、アメリカの財政引き締め問題にしたって、今や直に日本に影響する。前もって、日本に影響を与えかねない問題を知っておくのは大切だよな。