40歳アリリタ(早期退職)達成者のブログ

メインは書評(自分語り)。色々と経験する中で自分の生き方が固まり、2014/11/02の記事を集大成に方針確定。2020年3月末、40歳にてアリリタ達成!

四国遍路

四国遍路 (岩波新書)

四国遍路 (岩波新書)

難しいのはこころを洗うことだ。からだの垢はめだつが、こころの垢は、見る目をもたないとなかなか見えてこない。人は手を洗い、からだを洗う時間を習慣としてもつが、こころを洗う時間を習慣としてもつことはあまりない。坐禅や瞑想はそのためにあるのだろうが、へんろ道もそのためにある、といっていいだろう。歩きながら、思いが内側に向かうときがある。歩いていて、自分の後ろ姿がよく見えてくるときがある。歩くことは日々、自分のこころを洗うことにつながる。自分がいかに自己中心的な生き方をしてきたかとか、肩で風を切る歩き方がいかに貧しいこころの表れであるかとか、つまらないことで怒ったり、弁解がましいことをくだくだといっている自分の顔がいかに醜いものであるかとか、そういったことが見えてくる。


感想
勢古さんの「さらなる定年後のリアル」でお奨めされていたので読んでみた。結果、かなり面白かった。かなり心惹かれるものがあるね。


ただ、「お接待」という慣習にはちょっと気恥ずかしいものがあるな。こちとら、何の信心もない人間なのに。それに人との交流ってのも大して求めてないんだよな。そういう人種は特殊だってのは分かってるけれど。それでも、歩くことで自分を見つめるってのは面白そう。そういうの、好きだからなあ。健康のためにも歩くのはいい。これは、何とかしてみたいところ。


そこで、遍路ではなく、旧街道を歩くってのはどうだろう、と。東京から出発できて、わざわざ四国に行かなくてもいいし。歴史に触れ、往時を想像しながら歩けるし、なかなか面白そう。ネットには体験記も結構あるし、環境は整っているようだ。電車で通える範囲は日帰りにして、それが難しくなったら宿泊に変更。約500kmだから一日30km歩くとして17日。うち、宿泊は6回くらいで行けるかな。なかなかいいな!さっそく東海道の本を購入。早いうちに日本橋から出発したいね。そしてゆくゆくは五街道を制覇したい。