「今の韓国・北朝鮮」がわかる本

「今の韓国・北朝鮮」がわかる本―本当はヤバイ韓国経済!世界の最貧国北朝鮮の実体! (知的生きかた文庫)

感想
韓国大統領選が終わった。野党が10年ぶりに政権を握る中で、韓国国内も、日韓関係も変わっていくかもしれない。そんな情勢の中、そもそも韓国とはどんな国だったのだろうか。隣国でありながら僕はあまりにも知らなすぎる。大統領選で野党が勝ったのは、低迷した韓国経済の建て直しを期待したからってニュースでやっていたけど、そもそも韓国経済が低迷していたことすら知らなかった。ちょっと前には、韓国はすごい勢いで日本に迫っているって言ってたはずなのに。サムスンなんかは日本の電機企業を凌いでいるし。「今の中東がわかる本」を読み、中東情勢について結構なことが分かったため、この本にも期待していた。

韓国が、完全な民主化を実現しておらず、マスコミは抑圧されているとか、大統領は絶大な権力を持っているため、その周りには利権を求めて多くの人が群がるとか、北朝鮮との関係とか多くのことが分かった。韓国の左翼は北朝鮮に惹かれているってのは、意外なことだった。崩壊しかけている北朝鮮のほうが、朝鮮半島の主権争いに関して優勢なのだそうだ。あと、北朝鮮の内情についても色々なことが分かった。政治上の駆け引きってのは壮絶なものがあるんだなあ。全ての背景を理解していないと適切な行動は取れない。

今まで政治には関心がなかったけど、世界はこれで動いているんだし、目を背けていいものではない。政治が分かれば世界が分かる。まあ、僕に理解できる範囲は狭いんだろうけど、でも今後も国際政治には興味を持っていきたいと思った。