影響力の法則
- 作者: アラン R.コーエン,デビッド L.ブラッドフォード,高嶋薫,高嶋成豪
- 出版社/メーカー: 税務経理協会
- 発売日: 2007/12/03
- メディア: ハードカバー
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なぜなら、絶え間のない常態化した変化を予測して作られた規定など一つもないからだ。したがって、周囲に歩調を合わすのではなく、自ら積極的に行動に移すことが求められている。
感想
この本は、これまで僕が読んできたものとはちょっと違う方向からの示唆を与えてくれるもので、色々と考えることができた。僕はあまり人に期待していない。自分で制御できないものに頼ることは、不安定で、融通がきかず、ストレスばかりが溜まる。だから全てを自分でやりたいし、自分ひとりで完結できることをしたい。
でも、これからの時代、それでは通用しないことも分かっている。分野が専門化していき、何をやるにしても膨大な知識と、それを統合することが必要となっている。自分ひとりで知識を持っていれば統合も簡単だけど、そうするための絶対的な時間も能力もない。そんなものをわざわざ身に付けずとも、そこに必要とする資源は存在しているのだから、使わないほうがもったいない、というものだろう。もったいないというか、使わなければ生き残れない。
今まで使ってこなかった分、僕が今後習得しなければならない最大の能力だろう。未だに抵抗感はあるが、その意義をより深く思いに刻み付けるためにも、こういう本は定期的に読んでいかなければいけないな。それに、ちゃんと実践していかないと。「自分のことばかり考えるのではなく、相手の世界を理解するよう努める」この視点を忘れることがないようにしよう。
「自分の守備範囲から出ようとしない」これは耳の痛い指摘だ。僕に出来ること、求められていることは確実に存在するだろう。それが何か、常に模索する習慣も付けないとな。
僕は効率性を追求する人間だ。だから、よく考えれば、最大の力を発揮するために何をすればいいのかは分かるだろう。その答えは、「他人の力も効果的に利用する」こと。もちろん、一時的ではなく長期的・継続的に利点を享受するためにも、こちらからも価値を提供しなければいけないだろう。
今はそのための自分の価値を磨いている最中ではあるが、現時点でも提供できるものはあるだろう。出し惜しみせず、win-winの関係を築き、成果を上げていきたい。