影響力の武器
- 作者: ロバート・B・チャルディーニ,社会行動研究会
- 出版社/メーカー: 誠信書房
- 発売日: 2007/09/14
- メディア: 単行本
- 購入: 111人 クリック: 1,196回
- この商品を含むブログ (217件) を見る
人間の行動の多くは自動的、紋切り型のものです。なぜなら、大抵の場合、それが最も効率的な行動の形態であり、また、場合によってはそうすることが必要でさえあるからです。私たちは、とてつもなく複雑な環境の中に住んでいます。これに対処するためには、簡便法を用いることが必要なのです。
将来、私たちは今よりもずっと多くこれらのステレオタイプに依存することになるはずです。私たちの生活に降りかかる刺激が複雑で変化の激しいものになるほど、それらにうまく対処するために簡便法に頼らなければならなくなるのです。
感想
めちゃくちゃ面白かった。挙げられているのは6つだけだけど、どれも物凄い力を持っている。
例えこうした知識を持っていたとしても、この要素を巧みに使われてしまうと、撃退するのは困難だろうと予想できる。不可避の攻撃というか。本当に恐ろしい。僕は平均よりは若干客観的な思考回路を持っているほうだと思っているが、それでも全く十分ではない。でもまあ、知っていれば多少は防げる確率も上がるだろう。
人が簡便法に頼るのは、膨大な情報を効率的に処理するためだとか、こうした6つの特性はこれまでの人類が発展するために必要とした能力だったからだとか、とても興味深い内容だった。子供に対する時の方法とかも興味深かったので、もし活用する機会があれば使っていきたい。